-屋上-

「うむ、見事な快晴。」

雲１つない青空しかし、ほのかな涼しさもあり絶好のサボり日和だ。

「ゆうくん～」

「ん？何だ？」

「えと…何したらいいのかな？」

「…へっ？」

どうやらつかさはサボって何をしたら良いか分からないようだ…

「あ～、自由にしたらいいんだよ、寝てもいいし、本読んでもいいし。」

悠はバックから小説を取り出す。

「そか～」

「ああ、そうだぞ。何冊か本あるから読むなら読んでくれ。」

悠は小説を持ち、背を壁に預けて座ると…

「…えと///よいしょ…」

「つかさ…」

「えへへ///」

つかさは悠にもたれる様にすわる

「落ち着くか？(ヤベ、いい匂い…)」

小柄な事もあるため丁度悠の顎下につかさの頭があって髪から甘い様な香りがする…

「うん//ゆうくんと居ると凄く安心できるよ。(ゆうくんって暖かいな//)」

「そうか、よいしょっと…」

「わっ…」

悠はつかさを抱くように手を回して小説を開き

「邪魔じゃない？」

「全然、つかさこそ、腕邪魔になって無いか？」

「平気だよ、ゆうくん。」

つかさはにこりっと笑顔を向けてくる。

「あ～も～可愛いな！」

持っていた本を離して、ぎゅ～っとつかさを抱きしめて頬で頭をスリスリする…

「ゆうくん、くすぐったいよ～//」

「は、つい我を忘れていた…」

落ち着きを取り戻しパッと腕を解き落ちた小説を拾うが…

「で、でも///嫌じゃ…無かったよ///」

ﾌﾟﾁﾝ…
俺が傷ついたのかと思ったのかはにかみながら笑顔を向けてくる…頭の線が切れた気がする…

「ああもう…つかさは犯罪者だな…」

「ふぇ！な、なんでぇ？」

「あ～、こんな犯罪者はしっかり捕まえて無いとな…」

「あう？あうう？//」

悠は抱きしめながら頭を撫で、つかさはその行動に困惑していた…