―教室(休み時間)―

「はぁー」

一時間の間に何回ため息が出たやら、

「見事に張り付いてるのね」

かがみが俺とこなたの手を持ち上げたりしている。

「いや～困ったもんだよ」

こなた全然困った顔してないぞ頼むから少しは困ってくれ・・・
俺は悲願の目で見る。

「も～悠ってば、私とつながれて嬉しいからってそんな熱視線で見られても～」

こいつ殴ったろか・・
そう一瞬考えたが

「はぁ・・みゆき、何かいい手は無いかな?」

俺はみゆきにはがす方法が無いか相談してみるが・・

「すみません、やはり中和剤しか方法は無いかと・・」

たのみのみゆきでも無理のようだ

「だよな・・」
「いいじゃん、放課後には届くみたいだしさ～」

こなたが腕を引き俺は引っ張られこなたと密着する。

「むふふ」
「あのな～」

こなたの髪から甘いような香りがする。
「(これはこれで有りかな・・)」

なんて考えていると

ゾクッ
俺はかがみとみゆきから殺意の視線を感じるきがした。

「はは(まさかな・・)つーか俺は寝るからな邪魔するなよこなた。」

そう言って俺は左手を枕にして机に伏せる。

・・・
・・
・

「きりーつ」

ガタ

「ぬぉ」

ゴン
俺は急に引っ張られ机で頭を強打する。

「あっ、ごめん」

「こういう時は起こせよ・・」

俺はデコを擦りながら言う。

授業中は俺にとってはかなり暇な時間だった、だって左手ではノートは取れないし、ゲームも出来ない、しかも寝ていると時折動くこなたのせいで眠れもしない。

「こなた、少しおとなしくしてくれ寝れないだろ」

俺は小さくつぶやき、眠りにつく。

こなた視点

「すーすー」

悠はまた寝始めてしまった。

「悠の手暖かいなぁ～」

私はつながった手を見ながら呟く
そしてやさしくて大きい手に私は少しばかり優越感に浸っていた。