-放課後-

「お、悠じゃないデスか！」

廊下の先からややﾊｲﾃﾝｼｮﾝに声を掛けられ…

「よっす、また漫画読みにきたぞ～」

「この所毎日デスね。」

「あ、毎日は邪魔か？部員でも無いし…」

「NoNoそうじゃ無いデスよ～」

「そか、なら良かった。」
「けど、今日は少し落ち着かないかも知れないデスよ。」

「あん？」

パティと話ながら部室に入ると…


「う～～」

「…」

「あ～～」

「…」「…」

「ぬぉ～～」

「ゆう先輩、お茶です。」

「お、悪いな八坂。」

こうがお茶を入れてくれたので受け取り。

「いえ…何か騒がしくてすみません。」

こうはやや苦笑いを浮かべて前を見る

「いや、勝手に来てるのは俺の方だからそれはいいんだけど…ｽﾞｽﾞｯ、いつもああなのか？」

「今回は特にヒドイデスネ。」

「ぬぉ～～！」

さっきから奇声を上げているひよりは頭を抱えている…

「漫画読みに来たが…あれを見てる方が面白いな…」
「私としては早く仕上げて貰わないと困るんですけどね。」

「ちなみに期限は？」


「明日の夜です…(本当は明後日でも大丈夫ですけど…それは秘密でお願いしますね？)」

「(了解…)」

こうはこっそりと耳打ちしてきたので俺も解らないようにOKサインを返す…

「うあ～う～…」

「何か面白いの通り越して…哀れに思えてきた…な」

「デハ…手伝いマスか？」

「手伝うって…俺がか？」
「他に誰が居マス？」

「パティは？」

「ワタシは今から当日のルート製作デス！」

サークルマップを製作しだすパティに…

「…こうは？」

「私も色々やることが…」
こうの前にはびっしり原稿等が並べられている。

「…漫画読みに来ただけなのにな～」

「うぅ～…」

皆と話している前でどうやらひよりはマジに困り気味のようだ…

「…はぁ、ｽﾞｽﾞｯ…ｺﾞｸﾝ」
悠はお茶を飲み干し…

「ま、漫画ただ読み分位は手伝わせもらうかな…」

悪態をつきつつも悠は小さく笑っていた。