ピピピピ～！
ピピピピ～！
目覚ましの音が鳴る…

「う～ん…」

布団の中から手が伸び音の発信源を止める…

「…寒い」

ここ最近は昼間は暑いくせに明け方は寒くなって来ている…

「…も少し寝よ…」

再び布団に潜った…


… … …


-学校-

「で…それが遅刻の原因か？」

「はい！寒さに負けて布団にくるまりそのままぐっすり…」

ゴォン！！

「アホか！！」

黒井先生のチョップが悠の頭に落ちたが…

「痛…」

「あはは、すません石頭で。」

「ぐぐ…反省文5枚提出や！ええな！」

黒井先生は手を擦りながら呟く。

「え～…」

「何なら10枚でもええんやで？」

「5枚書かせていただきます。」

最悪の事態は間のがれた…

… … …

-休み時間-

「はぁ～」

反省文を書き終えて机の上で潰れて居ると

「悠お疲れ～」

「お～…こなた～」

「5枚は大変だね」

「まったくだ…ただ二時間寝過ごしただけなのに」

「いや、普通に寝過ぎだよね。」

「バーロー、温かい布団にくるまれてたら眠くなるだろうが」

無駄に悠は力説する。

「まぁ…朝夕は寒いから良く分かるけどね～」

「だろだろ？」

悠は理解者が居たことに嬉しそうに笑う。

「でさ～明日買い物に行かない？」

「藪から棒だな…」

「いいえ、壁から釘です。」

「んな、古典落語のネタ良く知ってたな…」

「ちょ、素直な感心じゃ無くて、ツッコミとかいれてよ～」

「それで買い物てゲームか？DVDか？」

「シカト…しかも何事もなく話戻すし…どっちも違うよ。」

「違うのか？じゃ……何だ？」

「考え止めるの早！もう少し考えてみてよ！」

「………ふぁ～あ」

考える形も見せず悠は欠伸をする。

「も～、じゃあ明日買い物決定だよ！」

「あ～わかった、わかったいいよ、暇だし。」