「珍しいよな…」

「何がよ?」

「ん～何がだろうな～」

「もぉ…」

彼はいつもそうだはぐらかして誤魔化して…

「そうむくれるなよ～かがみん～」

「別にむくれてなんかないわよ!それにかがみんって言うな!」

「悪い悪い、っで何処行くんだ?」

「えっ…え～と…」

「かがみから誘ってくれたデートだ何処でもついてくぜ～」

「じゃあ…」

付き合い初めて私から誘ったのはこれが初めてだった…
その理由は…

～数日前～

「つかさ～明日のおかず何にするの?」

「金平ごぼうだよ。」

「金平ゴボウ?和食にするの?」

「えっと～昨日ゆうくんがメロンソーダ奢ってくれたからそのお礼にね～」

自分の彼氏に奢ってもらったと言われると少しムッとする所だけど悠君なら仕方ないかっと思いつつ私は

「お礼が金平ごぼうなの?」

「うん、ゆうくん金平ごぼう大好きなんだよ?」

「へぇ…そう何だ…」

その日はそれで終わったんだけど…

－別の日(図書室)－

「あれ…」

「これ貸し出しで…」

受付で亮君が小説を何冊か借りている

「亮君、小説読むんだ。」

「おっ…いや、俺のじゃ無くてかがみの彼氏のだ。」

「ｺﾎﾝ…悠君の？」

軽く咳をして、本を見るとミステリーやホラー物ばかりだ

「…片寄ってるわね。」

「あぁ、彼奴は恋愛や感動物の小説嫌いだからな…」
「そうなんだ…」

「知らなかったか？まぁ悠はあんまり自分の事言わないからな。じゃ」
「うん…」

そう…私は今更ながら悠君の事をあんまり知らなかったのだ…だから今日は…