ザザァ…　ザザァ…

波の音が聞こえる…

－浜辺－

悠はレジャーシートを引いてパラソルを立て終わると

「ふぃ～暑い…」

ドタリッと影の中に倒れる…

「お疲れ様だな本当に…」

亮は悠の横に荷物を置く

「ん～っ…暫く休憩だな…適当に起こしてくれ…」

「って!いきなり寝るのか?泳がないのか?」

「運転で疲れた……とりあえず今は寝る…」

悠は顔に麦わら帽子を乗せると…

「なぁに?悠いきなり寝てるの?」

「折角、海に来たのに勿体無いよ悠～」

着替え終わった女性陣が集まってくる

「おっ中々似合ってるな」

悠は麦わら帽子を少し上げて間からこなた、かがみ、つかさ、千草を見る。

「てゆーか…悠君その格好暑くないの?」

「ん?」

皆は水着なのにも関わらず悠は迷彩の長ズボンに6部袖の背中に桜の木から出てくるガシャ髑髏の和風シャツ…

「ん～まぁ暑いちゃ暑いな…」

「脱げば良いのに…」

「日に焼けたく無いんだよな～」

悠は再び顔に麦わら帽子を戻し眠ろうとするが…

「ほらほら!見てるこっちが暑苦しいから脱ぎなさい!」

「あ、こら!やめ…ぬっ!!」

悠は千草にシャツを剥ぎ取られる…

「よし、これで大分ましね…じゃ泳ぎに行くわよ!!」

「「おーー!!」」

千草はこなた達を連れて海に走っていく…

「って…脱がしといて放置かよ。」

「…悠君は海行かないの?」

よく見るとかがみが残っていた…

「……気にしないでいいぞ…」

「そう…」

かがみはちょこんとパラソルの下に入る。

「何もしかして俺のために居てくれるのか?」

「なっ//べ、別にそんなじゃ無いわよ!」

「かがみ様はやさしいなぁ～」

悠は笑いながら麦わら帽子をかぶって起き上がる。

「うっし…わかった俺たちも海行くぞ!」

「えっ?!」

悠はかがみの手を引き走り出す。