ー悠の部屋ー

「ふぅ暑いな…みゆき適当に座ってくれ。」

悠は冷房と扇風機を起動する。

「相変わらず、凄い本棚ですね。」

悠の部屋は本棚で埋め尽くされている。

「はは、大半漫画だけどな…麦茶がいい？それとも泡麦茶？」

「麦茶でお願いします。」
「はは、了解っす。」

悠はグラスに氷と麦茶を注いでみゆきの前に置き

「よいしょっと」

悠はベッドソファーに腰かける。

「本当に久しぶりだな」

「はい、１年ぶり位ですね。」

「みゆきの大学はどうだ？」

「……楽しいですよ、ただ皆さんに会えないのが少しさみしいですけど。…悠さんはどうですか？」

みゆきは悠に質問すると

「ん…あー俺は……ぶっちゃけサボり気味。」

悠は苦笑いする

「あら…」

「ま…調理師免許のためだ」

「悠さんがお店を開かれるの楽しみです。」
「…所でみゆき…昼飯たべたか？」

悠は時計を見る

「あ、いえまだ」

「そか、素麺で良かったら作るけど？」

「いいのですか？」

「まぁ折角来てくれて持て成し出来ないのもな、少し待っててくれ。」

悠は立ち上がり台所に向かう。

… …

「はい、おまっとさん。」

「ありがとうございます。」

悠は素麺に鮭おにぎりに卵焼きを並べる。


「簡単な物で悪いけど食べてくれ」

「そんな、どれもとても美味しそうです。いたたぎます。」

みゆきは手を合わせ、素麺をすする

「どうだ？」

「美味しい…！このお出汁凄い美味しいです！」

みゆきは出汁の風味に一口また、一口と素麺をすする。

「よかった、手作りの出汁なんだ。」

悠は笑顔でみゆきを見る。