ー玉入れー

「ねぇ！悠何か玉入れのコツはないの？」

こなたが玉のストックを両手一杯に持って聞いてくる。

「そうだな…籠に登って玉を一気に入れる…が一番だけど…みゆき！つかさ！集合！」

悠はみゆきとつかさを呼ぶ。

「何？悠くん？」

「何でしょうか？」

つかさは歩いてくるがぽとぽとと玉を落としながら来る…

「みんな、頼みがある…始まったら玉を次々に上に投げてくれ！」

「ほほぉ…悠何か策が有るんだね？」

こなたは悠を見る。

「ああ、任せろ。」

「うん、わかったよ。」

「判りました、悠さん頑張って下さいね。」
悠はグッと親指を立てる。

…

『よぉ～い…スタート！』
パァン！

競技開始の合図と共に…

「ほい！」「えい！」「はい！」

こなた、つかさ、みゆきは玉を真上に放り投げると


「妙技…反弾！」

悠はまず一番低いつかさの投げた玉に玉をぶつけ

パスン！

見事に籠に入り！

「次！」

落ちてくるみゆきの投げた玉を蹴り上げこなたの投げた玉に当て！

ポスン！

またも玉は籠に入る！

「悠！すごい！」

こなたは更に玉を投げる！

「少し調子に乗るぞ！」

悠は次々に玉を蹴り上げて上空の玉に当て籠に入れていく…

「ゆうくん！この辺りのは全部使ったよ！」

つかさの報告に

「なら…他のを狙うさ！」
悠は入らずに落ちていく玉に狙いを変えて籠はドンドン玉が敷き詰まっていく！

「いいぞ！悠！みんな！外しても良いから投げろ！悠がフォローしてくれるぞ！」

「「おー！！」」

隆の掛け声で一気に勢いを増し… …


『集計の結果…109玉で3-Bが一番です！』

「うっし！まずは一勝！」

悠はパチンと指を鳴らす。


「悠…いきなり飛ばして来たな…」

「りょう～ゆうに勝てるのかぁ～？」

みさおは微妙な顔をする。
「…確かに悠と一騎討ちはキツい…けどこれはスポーツだ…まだ勝てる可能性は有る…」

亮は悠を見て笑う。

「…何事も無く終われば良いけど…」

「どうかしたの？柊ちゃん？」

あやのは頭を抱えるかがみを心配する…

「なに…心配するな…かがみ、悠は１つミスを犯しているからな…」

「「えっ？」」

ーソフトボール投げー

「おりゃ！」

隆が投げたボールは結構イイキョリに飛ぶものの…

…

『…結果は3-C！岡崎亮さんが一番です！』

「くぅ～亮めいつの間にあんな飛ばす様になったんだ…」

隆は悔しそうに指を鳴らす

「ねぇ～悠…亮君て悠位すごくなって無い？」

こなたが悠の服を引っ張り尋ねると…

「う～む…亮は元々運動向きのタイプだからな…スポーツでは敵わんかも…」

悠は顎に手を当てて笑う。