ある…夜

そこは…夏の風物詩に彩られ…

老若男女が集まって居た…


「いや～浴衣もいいね～」

こなたはかがみを上～下とみている。

「アンタね…っかアンタも浴衣だろ！」

かがみのツッコミに

「いやいや、ﾂﾝﾃﾞﾚﾂｲﾝﾃｰﾙで浴衣ってのがポイントなのだよ！」

こなたはパチンっと指を鳴らしかがみを指差す。

「誰がﾂﾝﾃﾞﾚだ！誰が！」

「わかってる癖に～」

こなたはかがみをつっつきながら笑って居ると

「はぁ…あれ？つかさは？」

気がつくと左側に居たつかさが見当たらない。

「お姉ちゃん～こなちゃん～待って～」

つかさは人混みの中から必死に此方に向かって来る

「迷子寸前ね…」

「あれはあれでポイントが高いよ…」

かがみ達は地元の祭りに集まっていたのだが…

「ほら、つかさ手繋いでてあげるわよ」

「お姉ちゃん、ありがと～」

つかさはかがみの手を握る

「夏のロマンは…無いねぇ」

こなたはやれやれのポーズを取る

「アンタも同じだろ！」

そんなやり取りをしながら歩いていると

ざわざわ…ざわざわ…

やたら出店の前に人だかりが出来ていて

「おー！まただ！」
「すげー」

など歓喜の声が上がっている。

「何だろう？」

かがみ達が人混みの間から何事かと覗いてみると

「勝負がつかないな…」

パン！ パン！ パン！
ゴト！ ゴト！ ゴト！

「負けてくれてもいいんだよ？」

パン！ パン！ パン！
ドサ！ ドサ！ ドサ！

「冗談！」

店の前では悠と摩耶が射的で次々に景品を撃ち落として居て店主は顔を青くしている

「悠と摩耶くんだ、お～い！悠～！摩耶くん～！」

こなたが名前を呼ぶと

「ん？こなたちゃん？」
「あん？こなた？」

パン！ パン！ …

二人は同時に外してしまう…

「「あっ…」」

「あ、ごめ～ん」

こなたは大して悪びれた様子無く謝る。

ー道ー

射的屋の人混みを後に悠達はかがみ達と合流して祭りを見て回る事になり

「二人ともすごいね！」

悠と摩耶は結構な数の景品を持っている。

「まだまだこれからだ」

「勝負ついてないしね！」
悠と摩耶は顔を見合わせて笑う。

「どっちが勝つか楽しみだね～かがみん～」

「な、何で私に振るのよ…」


話していると

ざわざわ…ざわざわ…

「「お！」」「「わっ！」」

人の波が急に来て

「(こりゃ…はぐれるな…)」

ｷﾞｭ ！

「あ！」

悠は手を握り取り敢えず人の波から外れる。
… …

ー脇道ー

「ふぃ…取り敢えずはセーフかな？」

「…こなた達とははぐれちゃったわね。」

俺とかがみは顔を見合わせる

「ま、最悪携帯で連絡とればいいだろ…折角だし回らないか？じっとしてても暇だし？」

「えっ…///」

「一応デートに誘ってるんだけど？」

「！！///な、何がデデ、デートよ！」

かがみは顔を真っ赤にする。

「はは、悪い悪い、ほら行こうぜ！」

「あ//！ちょ！…」

かがみの手を引いて祭りに戻るって行く。