何件か店を周ったが手持ち花火やドラゴン等しか手に入らずに居た…

「むぅ…これじゃインパクトにかけるな…」

それでも既に袋一杯分の花火は買っている…

「私はせんこう花火とか好きだからこれで十分だけどね～♪」

小雪は嬉しそうに花火を見つめる

「まっいいか。着いてきてくれて悪かったな、ファミレスであいつ等時間潰すみたいだし小雪戻っていいぜ、じゃ夜に河川敷でな!」

とりあえず俺は家に戻ろうとすると

「…ね、ねぇ!!悠くん」

「あん?どうした?」

「その、悠くんの家に行っていい?」

「別にいいけど…大して暇つ」

「ほんと!やったー!じゃいこーー!!」

「お?おう…」

小雪は俺の返事を言い終わる前に腕を引っ張って歩いていく

―大広間―

とりあえず広間で座らして

「カルピスで良かったか?」

小雪の前にカルピスを置く

「ありがとう、悠くん」

「いえいえ…小雪は動物好きか?」

俺は向かいのソファに腰掛けて小雪の膝で眠っているマハとマキを見る。

「うん!この子達凄く人懐こくてかわいいね。」

小雪は二匹の頭を撫でる

「そいつは良かった…」

俺は何だか眠くなってくる…

「悠くんってさ、実は寂しがりやくん?」

「なんでだ?」

「だって中学の時はクラス全員の名前を覚えてるのに誰とも話そうとしてなかったし、今は動物いっぱい飼ってるし」

「はは、そりゃ違うな中学の頃はただ人とつながりを持つのがだるかっただけで動物は今も昔も大好きだ。」

俺はパチンッと指を鳴らすがかなり眠気が回ってきた

「ふぅん…悠くんって変な人だよね～」

「変って…酷いな…」

「悠くん?」

「すー…すー…」

悠は座ったまま静かに寝息を立てている。

「寝てる…??」

小雪は悠の横に座り顔を覗きこんでいると

「すー…すー…」

コテン…

「あっ//」

悠はそのまま倒れて小雪の膝の上に頭を乗せる。

「…あはは、悠くん♪」

小雪は悠の頭をソッと撫でる。