みんみんみん…
ジージージー…
カナカナカナ…

四方から蝉の声が木霊し…

「…」「…」

俺と亮はクーラーの効いた部屋で読書をしている。

「なぁ、悠」

「なんだ?」

俺はベッドで寝転んだまま返事をする。

「昼飯に行かないか?そろそろ昼だし」

亮は読んでいた小説を机の上に置く。

「ん～そだな…作るのだるいし…」

俺は身体を起こして立ち上がる。

―外―

「うわっ…暑い…」

「地獄だな…」

俺と亮は一歩外に出ると突き刺さる日差しアスファルトの熱気に一気に汗が零れる…

「とりあえず速く行こう…」

「クーラードリンクが欲しいぜ…」

出来るだけ日陰を歩いて俺と亮は近くのファミレスにたどり着き

―ファミレス―

「ふ～生き返る…」

俺はウーロン茶を一気に飲み干す。

「暫くはここに居るか…」

亮はパフェを1すくい食べる。

「だな～、夕方位まで此処で居て帰るか、亮どうする今日も泊まっていくか?」

「そうだな…考えとく」

「あいよ、飲み物入れてくる何がいい?」

「ありがと、同じでいい」

「分かった。」

俺はグラスをもってソフトドリンクコーナーまで歩いていく

「お茶、お茶っと」

ビューー…カランカラン…

俺は二つのグラスにお茶と氷を入れて行こうとすると

トンッ

「おっと!」「わっ!」

ジュースを入れていた小さい子と軽くぶつかってしまう。

「ごめんね。大丈夫?」

俺はその子に謝ると

「あ、大丈夫…あれ?ことり君?」

「っと、久瀬か?」

中学生かと思った子は久瀬だった…

「ことり君今私の事子供と思ってたでしょ!」

「いや、はは、子供とは思ってないぞ小さい子とは思ったけど」

「一緒だよそれ!!」

久瀬はグラスを上げて抗議してくる

「悪い悪い、火口達と来てるのか?」

俺は持っているグラスの他に空きグラスが2つあるのが目に入る。

「ハズレ～今日はこなたちゃんといなばちゃんだよ」

久瀬は手を交差させて答える

「稲葉とこなたかまた濃い面子だな…」

話しながら席に戻っていると

「あ!こゆきちゃん、悠お帰り 」

「…」

さも始めから居ましたよ!っな顔でこなたと稲葉が居る…