ー病院ー

「んっ・・・」

目を開けると俺はベッドに横たわっていた

「先生目を醒まされましたよ」

「起きたかい？」

「ドクター世話になったみたいだな」

声の方を見るとドクターが椅子に座って何かを書いている。

「まったく、君は何やってるんだか、銃で撃たれるって遂にヤクザにでもなったのかい？」

「はは、寝起きに嫌みは無いだろよっと」

俺はベッドから起きて立ち上がる。

「ちょっと！安静にして」
看護師さんがそう言いかけるが

「構わないよ、はぁ本当1度検査さしてくれないか？どんな身体してるのか」

「お断りだ」

俺はそう言って部屋から出ていく。

「先生！いいんですか！」
「・・・君は彼と会うのは初めてだったね？」

「そうですけど・・・」

「なら、少し教えといてあげよう彼は特別何だよ、これ何か解るかい？」

「銃弾ですか？」

「そ！ちなみに彼から取り出した物だけど正しくは体内には入って無かったんだよ」

「え？どう言う事ですか?」

「簡単に言うと腹筋で止めていたが答だね・・・彼の肉体はね異常なほど硬いんだよ・・・」

「そんな馬鹿なボディビルダーでもなきゃ無理ですよ！」

「そう思うだろ？僕も医者として唖然としたよ彼は細いようだけどそうじゃ無いんだよほんの少しさえ無駄の無いように筋肉に絞りこまれていて本気を出したらブロック壁位なら壊せるしトラックに衝突されても平気なんじゃ無いかな？」


ー外ー

「んっ～さて・・・車取りに行こうかな・・・」

俺は置き去りの車を取りに行こうかと考えていると

「悠！！」
「ゆうセンパイ」！！

幽霊でも見たような顔のこなたとゆたかに会う

「あ・・・よっす」

俺は少し悩むこのまま走って行くかここに残るかを

「悠何してんの！病室戻らないと！」

こなたが俺の前に立つ

「平気だ」

「ゆうセンパイ本当に大丈夫なんですか？！あの後私もう心配で心配で・・・」

ゆたかはポロポロと涙を流し出す。

「平気だ、小早川。ごめんな怖い目に合わせてもうこんな事無いから安心してくれ」

俺は目を合わさずに二人の間を歩き抜ける

「ゆうセンパイ！待って下さい。なんでゆたかって呼んでくれないんですか！」


「・・・」

振り返らないここで振り返ったら意味が無くなってしまう。

「！！そう・・・泉さん」

目の前にはそうじろうさんが居る。

「・・・」

「すいませんでした、約束は守りますから失礼します。」

俺は頭を下げ、その場を離れようとするが

「・・・ゆーちゃんが泣いてるぞ」

「すいません」

「君は無事に連れて帰ると言ったよな」

「はい」

「なら、ゆーちゃんを泣かさないであげてくれ・・・君は・・・悠君は体を張ってゆーちゃんを守ってくれたなら最後まで守ってあげてくれ・・・」

「それは・・・」

「悠君私はねわかってしまったんだよ・・・ゆーちゃんは君の事を本当に好いているいや愛しているのだろう・・・だからさっきの約束は変更だ二度とゆーちゃんを泣かさないでくれ・・・よろしく頼む」
宗次郎さんは頭を下げ
後ろから声がする

「ゆうくん・・・」

「・・・俺にまだ小早川を好きで居る資格あるかな・・・」

「今のままではダメです」
泣きごえ混じりの声が聞こえる

「俺にゆたかを好き・・・いやゆたかを愛して守る資格はあるかな？」

ギュッ
ゆたかは俺の背中に抱きつき

「よろしくお願いしますゆうくん・・・」

俺は今、後を向けない・・・涙が止まらないからだけどこれだけは誓える何があろうと俺は小早川ゆたかを命に変えても守ると・・・

end