久々に車を使って指定した場所に走らせた

ー廃工場ー

「・・・」

「ちゃあんと１人で来たか？」

サングラスをかけた男が立っている。

「・・・ゆたかは？」

「お嬢ちゃんは無事だよ」
「なら、早く解放しろ金はここにある」

俺はｼﾞｭﾗﾙﾐﾝｹｰｽを自分の足元に落とす。

「・・・おい」

サングラスの男が短く言うと

「～～」

「ゆたか！」

口をガムテで塞がれ手を縛られたゆたかを別の男が連れてくる。

「ほら、金をこっちに渡せ」

「先にゆたかを返せ、出ないと渡さない。」

「良いだろう」

ゆたかは男に連れられてこちらに向かって来る。

「そこからはゆたか１人にこさせろ。」

「このガキが！」

「いいからそうしろ！」

サングラスの男が一喝して男は止まる。

「ゆたか」

ゆたかは俺の所に来てガムテを外してやる。

「ゆうくん・・・」
「ごめんな、俺のせいで(俺が叫んだら耳を塞ぎながら外の車まで走れ)」

俺はゆたかを抱きながら耳打ちする。

「さ、金渡してもらおうか」

「ああ、いいぞほらよ！」
ｶﾞｺﾝ 叫ぶと同時にゆたかは走り出し、俺はｼﾞｭﾗﾙﾐﾝｹｰｽをおもいっきり蹴り飛ばす。

「な！」

すると ぴーーーーん！！
「「ぎゃあぁあ」」

耳をつんざく超高周波と強烈な閃光！

そうはなっから金など渡す訳がない中身は・・・

スタングレネード
強烈な音と光で特殊部隊が鎮圧用に使う物だ
その光を浴びた人間のとる行動は１つしかない「身体を丸める」老若男女これ本能なのだ。

しかし悠は止まらなかった一番近くにいた男の顎に掌を当ててそのまま宙に打ち上げ地面に叩き付けた。

ドグアァッ

コンクリートの床が割れる

「死んだか？」

そう言い残して次に向かった

「うぅう」「がああ」

まだ視覚も聴覚も回復していない男が2人に耳を抑えているサングラスが１人

迷いは捨ている

狙いは誰でもいい近い奴から殺る

１人を
ドガァ 蹴り上げ仰向けにして
ブァキ！ボギギ！

肋を踏みへし折る

二人目の奴の右腕を持ち上げ頭と地面に少し空間を作って

「だ、だずげ・・・」

「ニコ」
俺は笑顔のまま
頭を踏みつけた・・・

ドガッ! ズゴッ！ ドチャ！

空間を作った理由？
簡単なことだ空手の試し割ってあるだろ？石とか手刀で割るやつだよ

あれの素人が使うトリックと同じだ石の下の鉄床に間を少し空けとくんだよそれで叩くと素人でも簡単に割れるだよ結局鉄で叩いてるのと同じだからな。
もしそれをコンクリの床と人間の頭でやるのを想像したら、な？ わかるだろ？
「さて、後はアンタだけだよ」

俺はサングラスの方を見る
「はぁ～やってくれたね～そいつら虫の息だね」

スッ
サングラスはポケットに手を突っ込む

「すぐに一緒になるよアンタもな」

バッ

俺が左の拳を放とうとするが

ヒュッヒュッ

「ぐっ」

ドス ドス


左腕にナイフが突き刺さり俺は距離を取る

「へぇ～君凄いな確実に目を狙ったのに」

「・・・」

間一髪だった拳を伸ばしきる前にガードしていないと目を潰されていた・・・

「けど、次はな、」

「話過ぎだ」

ゾリィ
距離が空いていて油断していた隙に縮地で距離を詰め
顔の肉を剃り落とす。

「うぎゃあぁぁ」

サングラスは顔を押さえてふらつく


ナイフを使ったのかって？

んな訳ないだろ、こう中指を少し浮かせる用に拳を握って斜めに打ち込むんだよそうすると皮膚の薄い部分は擦りきれ裂けるんだよ。
「まだ、終わってないぞ立て・・・」

俺は男に近づくと

ｽｷﾞｭｰﾝ

「ｶﾞｯあ！」

腹部に痛みが走り俺は腹を押さえながら膝を着く

「ごのガキがぁ」

男はは銃を構えて言う

「死ね」

「・・・お前がな」
ビチャッ
俺は押さえていた手を前に払い血を目に振りかけてやり

「うぉっ」

バス！ バス！

目測を失いつつ放たれた二発の弾丸は俺の左腕にかするが

ブォゴォ ドゴォ　ボゴォ
男の上に飛び乗り
人中に幾度も拳を叩き込み

「ﾊｧﾊｧ」
ﾋﾟｰﾎﾟﾋﾟｰﾎﾟ

外からサイレンの音が聞こえる。

「ゆたかか・・・」

ドタッ

俺はそのまま意識を失う。