次の日
ー悠の部屋ー

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

走る～♪走る～♪

「わんわんわん」

二階まで響くけたたましいノック音

携帯の着信

バロンの来客時の鳴き声

３つが同時に起こり俺はベッドから飛び起きる。

「なっ！なんだぁ？」

携帯を取り下に降りていき
「もしもし？」

「悠早く開けて！」

「こ、こなた？」

電話の相手はこなたでどうやらノックの主もこなたの用だが何か様子がおかしい。


ー玄関ー

ガチャ

「！！ど、どうしたんっすか？」

扉を開けるとこなた、そうじろうさん、ゆいさんが息を切らして立った居る。

「ここにゆーちゃんは泊まっているかい！？」

ガシリっと両肩を捕まれて俺は宗次郎さんに説いただされる。

「い、いいえ、ゆたかなら昨日映画の後に帰りましたけど・・・」

「そんな・・・」

そうじろうさんは力無く肩を落とす。

「ちょ！大丈夫ですか確りして下さい！何が合ったんですか」

俺は取り敢えず三人を広間に入れて説明してもらう。

「それで、一体何が？」

俺は三人に聞くと

「・・・ゆーちゃんが誘拐されたの」

こなたが重い口を開く

「はっ？何言ってんだ・・・？」

俺は思考から眠気が消え去る。

「悠君、これを・・・」

ゆいさんが一枚の紙を渡してくる。

[娘は預かった無事に帰して欲しかったら小鳥遊に金を1千万用意させろ今日中に用意できない場合はこの娘は殺す、後警察に知らせても殺す、受け渡しの場所は廃工場まで来い一人でな]

「ﾐｼﾘ・・何でだよ・・・」

「悠落ちつい」

「何で俺を狙わないんだよ！！」

ﾊﾞｷﾝ！！
拳を置いていた机が割れる。

「「・・・！！」」

「くそ、俺のせいだ昨日見送っとけばこんな事には・・・今すぐゆたかを助けに行って来る！」

そう行って立ち上がると

ﾊﾞｺﾝ！！
右頬に衝撃と痛みが走る

「おとうさん！！」

「ふざけるな、ゆーちゃんの命が掛かって居るんだぞ１人で何ができる！」

俺はどうやらそうじろうさんに殴られたみたいだ。

「おとうさんやめて！」

「こなた、いい・・・」

俺は立ち上がると

「犯人は１人で来いと指名してます、だから俺に行かせて下さい。」

「ダメ！お金も無いしそんな危険な事」

ゆいさんが止めに入るが
「金はあります・・・と言うか多分これは計画犯です俺が小鳥遊の１人息子だから狙って来たんですよ・・・」

そう言って俺は仏間に歩いていく

ー仏間ー

「じいさん借りるぞ」

俺はじいさんの位牌に隠してある鍵を取り

3336921
ガチャン
金庫を開けてｼﾞｭﾗﾙﾐﾝｹｰｽを取り出す。


ー広間ー

「後は俺に任せて下さい絶対ゆたかは連れて帰りますから」

「・・・約束してくれ無事に連れて帰って来る事と二度と」

「はい、ゆたかを助けたらもう近づきません。」

少しそうじろうさんは驚いた顔をした。

「ちょ、おとうさ」

俺はこなたを止める

「いいんだ、こなた。」

「けど！」

「いいんだ・・・」
静に首を横に振る

「少し準備がありますから皆さんはお帰り下さい。」
俺は皆を帰して準備をする・・・