―???―

私が目を覚ますとそこは何処かわからなかった。

「あれ・・私いつの間に寝ちゃったんだろ・・」

体を起こすと嗅ぎなれた臭いに気づく。

「ここは・・病院?なんで・・・!!!」

私はさっきの事を思い出し慌てて部屋から飛び出る。

―病院―

部屋から出ると話し声が聞こえてくる。

「どうなったか聞かなきゃ!」

私は話し声のする方に進み尋ねようとすると

「さっきの悠
って子どうなった・・」
「ありゃ驚い・・」
「そんなに酷いの・・」

私は動きが止まってしまう

「ドクターも手術・やめ・・」

「そんな・・」
私は呆然としてしまう。

「あっゆーちゃん起きたんだ」

こなたお姉ちゃんが私に声をかけて来て

「お姉ちゃん・・」

私は泣きそうになるのを必死に堪える。

「もう平気?悠の病室こっちだよ行こう」

「うん・・」

私は今の話の事は話さずに後についていく。

―病室前―

「じゃ入ろうか」

「うん・・・」

扉を開いて中に入ると
ベッドはカーテンで隠されている

「失礼します・・」

私は覚悟を決めてカーテンを開くと

「おっふ、おひたか、ごっくんゆたか」

「え!」

悠先輩はおでこと左腕に包帯を巻いていて。
ハンバーガーを食べている。

「すこしは病人らしくした方が良いぞ悠」

「亮無理よ、こいつ化け物だし」

「誰が化け物だ!」

亮先輩と千草さんが来ていた。

「悠先輩手術できない位酷い怪我だったんじゃ・・」

「「あっははは」」

周りには大笑いする

「いや、左手が折れてちょっと額が裂けただけだぞ」

「さっき・・とても酷い状態だから手術を止めたって・・」

こんこん
ドアがノックされて白衣姿の人が入ってくる。

「やぁ楽しそうだね」

「ちょうど良かったドクター俺の容態をその子に説明したげてくれ」

先生は私に説明してくれる。

「左腕の骨折と額の裂傷だけだよ安心していい」

「本当ですか?!」

「ああ、運ばれた時は気絶してたけど目を覚まして自分の足で歩いて顔についた血を医者が見る前に洗い流してしかも左手折れてるのにも関わらずウロウロしてる非常識な患者だからね」

「たかが車にはねられた位で大げさなんだよドクター」

「はぁ、医者泣かせの患者だよ君は・・」

「「あははは」」