暫く美人の人と談笑しながら歩いて行くと

「あっこちらです」

「へぇ神社なんですか・・」

着いた先は神社だった。

―神社―

「「あっ!お母さん!」」

景内に入ると巫女さんが2人こちらに来る。

「ほぅ(眼福眼福)」

にやけないように笑顔をキープする。

「遅かったじゃん、ってそっちの人は?」

ブラウンのショートヘアでアクティブな巫女さんがこっちをチラッと見る。

「荷物を運んでくれた親切な人よ。」

「それはありがとうございました。」

今度はパープルでショートヘアの巫女さんがお礼を言ってくれる。

「いや、いいっすよ、じゃこれを」

俺は左手に持った荷物を渡す。

「わっ重い!」

ブラウンショートの巫女さんは片手で荷物を受け取るとガクッとなり

「おっと」

俺は荷物の下に手を置いて支える。

「凄い力・・」

パープルショートがその様子を見て驚く。

「はは、まぁ男ですし。」

そう言って手をのけて帰ろうとすると

「お姉ちゃん達何してるの～」

横からパタパタとリボンの目立つ巫女が水巻き様の桶を持って走ってくる

「ってつかさ?!」

俺が名前を呼ぶと

「あっゆうくんっきゃ」

つかさは何も無いところでけつまずき。


ひゅん、ひゅん

「おっと」

パシ
飛んできた柄杓を俺は左手でキャッチするが

ズッバシャーーン

「・・・・」

水入り桶が振ってきて俺は頭から見事にずぶ濡れになる。

「「あっ」」

全員が声を漏らす。

「・・・・」

俺はとりあえず柄杓と自分の買い物袋を横に置いて顔を拭く。
すると

「ちょっとみんな、何して・・・」

ツインテールの巫女が何事かと様子を見に来ると

「よっす、かがみいい天気だよな」

友達の家族が集まってずぶ濡れで頭から桶をかぶった、同級生がいるどんなシチュエーションだよ。