第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「白湯スープって美味いよ」

福太郎「せやね」

悠「白湯って響きがいいよな。ぱいたん」

クロ「……」

恋「……」

悠「頭に「お」をつけたらお白湯」

恋「死んでしまえ!」

悠「この程度で死んでたら、コナンが見た死体の数を余裕で越えてしまう」

福太郎「どれだけ見たん?」

悠「1092体」

福太郎「あの街では殺人者になる奇病でも流行っとるんかな」

恋「小さな集落だったら全滅じゃな」

悠「1092ってなかなかすごいよな」

クロ「私としてはそれを数えたやつも大概だと思う」

悠「でも、あれには最大の謎があるよな」

メリー「黒の組織のボス?」

悠「コナンの正体」

クロ「あ?」

福太郎「新一説が文樫は濃かったよ」

悠「いやいや、あんな目に見えた嘘には引っかからない」

クロ「お前らのやり取りめんどくせぇ」

悠「ちなみに新一は黒の組織のボスって……」

恋「もういい!」

悠「おれはこの説間違ってないと思うんだけどなぁ」

お仙『ただいマ!』

福太郎「んっ、おかえり。」

クロ「どうだったんだ」

お仙『しいていうななら……今日は暇だっタ』

悠「暇だったんだ」

お仙『うン。だから特に失敗もなかったゾ』

メリー「失敗する気でいってたの?!」

お仙『やっぱりハプニングは大事だと思ってナ!』

クロ「普通にちゃんと働け」

悠「いわれてるぞ」

恋「なんで恋を見る」

悠「おれの口から言うのはちょっと……」

恋「ぶっ飛ばすぞ!!」

福太郎「まぁまぁ」

恋「だいたい恋は掃除などしとるじゃろ!」

悠「それもしてなかったら流石におれももうちょっと本気で説教してるよ」

福太郎「説教すべき相手は別におらん?」

悠「いるけど、ムカつくから考えにないようにしてるの」

クロ「後楽か……」

恋「あの狸じゃな」

悠「そうだけど、あいつは最近重要な仕事させてるからな」

福太郎「重要な仕事?」

悠「ナメクジンシーの除去」

福太郎「あぁ……。」

悠「くやしいがあいつにやらせるのが一番だ……」

クロ「誰でもよくね?」

悠「馬鹿な。ナメクジンシーの毒で病気になったらどうする」

恋「ならんわ」

悠「最初はラヴクラフトにコズミックパワーでどうにかしてもらおうかと思ったけど、その影響で本当にナメクジンシーみたいなのが生まれたら困るからやめといた」

福太郎「リアルアトラック=ナチャみたいなんが沸いても困るしな」
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