第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「まいどー」

福太郎「んっ、毎度」

悠「あれ?キョン子は?」

クロ「誰だよ」

福太郎「ハルヒの……」

悠「いや、お仙」

クロ「なら、お仙ていえよ」

メリー「キョンシーの女の子だからキョン子かな」

福太郎「多分。あだ名的な。」

すっきー『でも、字数増えてるよね』

悠「それで、どしたんだ?」

福太郎「バイト中」

悠「え、バイト?テレビの?」

クロ「なんでテレビだよ」

悠「ドラマとかの死体役とか」

すっきー『確かにぴったりっすけど…』

福太郎「あやかし屋のヘルプ」

悠「んー、なるほど。モドキにも見習わせたい」

メリー「モドキ?」

クロ「恋のことだろ。」

すっきー『モドキで通じるようになってる…』

福太郎「まぁ、座敷童は家から出ん方がええってことで」

悠「いや、氷雪防御振り切りマイナスのおれが出てるっていうのに、寒さ無効もちが出ないのはおかしい」

福太郎「寒さ無効もちなん?」

悠「アレで夏の暑さ、冬の寒さとかは平気らしい。だからいつもあんな格好している」

クロ「っか、お前はなんで出てきてんだよ」

悠「そら、この季節限定商品を買いある気に」

福太郎「んー、それ分かる。コンビニのとかな」

メリー「そういえばご主人様も色々買ってくるよね」

クロ「1.2個しか食べないくせにプチシューとかな」

福太郎「ほら、みんな食べるやん」

メリー「うん、シュークリーム好き」

すっきー『メリーちゃんの場合はプチシューでもいいサイズっすよね』

悠「あ、買い物で思い出した」

福太郎「ん?」

悠「福ちゃん、デパートとかで買い物する?」

福太郎「たまに」

悠「マジか。なら、買い物した時でいいからシールもらえない?」

福太郎「シール?」

悠「500円毎に包丁のシールもらえるんだ。30枚集めると交換」

福太郎「へー」

クロ「今どのぐらい集まってるんだ?」

悠「先月で5本交換して、今は5枚くらいかな」

クロ「うぉい!」

悠「いや、あそこって本屋でもポイントたまるから買ってたら自然と溜まって」

福太郎「悠やったらそうなるわな」

悠「この調子だとフルコンプできると思う」

クロ「店側もびっくりだろうな…」

福太郎「でも、悠包丁使うん?」

悠「……いや、昔から使ってる奴しか使わないな。切れ味が全然違うし」

クロ「おいおい…」
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