第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「うーむ……福ちゃん、そっちはどうだ?」

福太郎「とりあえず造ってみたで」

メリー「じゃーん♪」

悠「おー……小物までバッチリ元通りだな。っか、元通りなのはいいんだがまんまそのままだな」

福太郎「ちゃんと一回造ったもんやったら手が覚えととおけんわりとすぐに造れるんやけどな。一応替えとして五着ほど造っといた」

悠「そうか……って、五着?!一日で?」

福太郎「ん。」

メリー「じゃーんパート2♪」

悠「マジで五着ある……福ちゃんめちゃくちゃ手先器用だなおい」

福太郎「いやいや、普通やって。悠の方は?」

悠「色々と試行錯誤したんだが……とりあえずウインチェスターにしてみた」

福太郎「おー……原型を全く留めてないな!」

メリー「なんてことすんのよーーーー!!」

悠「え?飛び道具ダメ?お気にめさない?ちゃんと撃てるギミック着けたんだぞ?」

福太郎「弾は?」

悠「普通のエアガンの弾。ただ、サイズがサイズだけに最大で三発しか入らない」

メリー「私の剣をもとにもどしてー!」

パチン!パチン!パチン!
悠「わー……いきなり撃たれたよ」

福太郎「ええなソレ。めっちゃカッコええやん」

メリー「やーなーのー!」

悠「わかったよ。ちゃんと直してあるよ。勇者の剣(笑)改め勇者の剣(笑)Ver2だ。」

メリー「もう!あるなら、ちゃんと返してよ!」

悠「なんだろう、この扱い……」

福太郎「ちなみに見た目はかわっとらんけど……どの辺がVer2なん?」

悠「聖遺物を混ぜ込んだんだ。」

福太郎「釘とか髪の毛とか?」

悠「そんな真顔で冗談に乗ってもらえるとは思わなんだ」

福太郎「悠の髪の毛とか爪とか血液まぜても効果ありそうやんな」

すっきー『効果あったとしても呪いっすよね絶対』

ようよう「バットステータス付着効果とか有りそうじゃね」

悠「ふんっ!」

ズボッ!
すっきー『んみゃあぁぁぁっ///!!!!』

ようよう「……おいおい、兄さん。赤子相手に手刀はダメだろ。おいらが幽霊じゃなけりゃ首飛んでるぜ」

福太郎「上手いことすっきーもろとも突いたなぁ……。」

メリー「すっきーはやっぱりこそばいのね……。」

すっきー『ていうーか!絶対見えてるっスよね!聞こえてるっスよねぇ!』

悠「……」

福太郎「悠、実はすっきーのこと見えて声聞こえとる?」

悠「いや、全然。それより勇者の剣Ver2についてだが……多分問題は無いと思うけど付加価値はあると思う。鵼の爪の一部をもらって打ちなおしたから」

福太郎「……なんの爪?」

悠「鵼」

福太郎「妖怪の?」

悠「妖怪の」

福太郎「よう……手に入ったね。価値で言えば☆Maxレベルのレアアイテムちゃうのん?」

悠「いやー……そうでもなかったぞ。普通に爪切りしてたのもらってきただけだし。ちなみにその時、手の形状は猫だった」

福太郎「アカンわぁ……全然想像でけへん」

メリー「なんでもいいけど……私の剣に変なの混ぜ込むのやめてよね……」

悠「ダメっすか?福さんどーすか?」

福太郎「まぁええんちゃう」

悠「はい、許可得た!おっけーね!」
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