ｰ福太郎の部屋ｰ

藍「ただいま戻りました」

紫「はい、ごくろうさま」

藍「といっても、今からまだ調理が残ってますけどね。」

紫「はい、頑張って」

クロ「ひどい主だな」

藍「もう慣れたさ」

紫「ちょっと、それどういう意味!」

福太郎「まぁまぁ」

メリー「もっと大事にしてあげないと」

紫「大事にしてるわよ」

すっきー『軽っ…』

藍「いいんですよ。もう慣れてますから。お台所お借りしますね。」

福太郎「んっ、なんかわからん事あったら聞いてください」

藍「はい」

紫「大丈夫よ。慣れてるから」

福太郎「紫さんが普段どういう生活しとるかわかりますわ」

紫「あら、そう?うふふ」

クロ「今の褒められてないから」

お仙『マジデ?!』

クロ「もう寝てろ」

お仙『九時すぎないと眠くならなイ』

すっきー『ヨイ子っすね。』

福太郎「メリーちゃんは八時やで」

メリー「十時ぐらいまで平気だもん!」

クロ「お前って本来は深夜に襲い掛かってくるタイプじゃなかったっけ?」

メリー「そんなことないわよ。だって夜中に電話かけても誰も出ないし」

福太郎「最近は出るんちゃうかな」

クロ「見知らぬ電話番号に出ないだろ」

すっきー『ラインとかするっすよね』

紫「ライン…」

福太郎「知りません?」

紫「知ってるわよ。これでしょ?」
ピーーーッ

福太郎「空間にラインを引かんでください」

紫「ラインよね」

クロ「いいから元に戻せ。裂けそうで怖い」

お仙『避けたら何が出てくル?』

紫「……ふふっ」

すっきー『こっわ!?』

藍「お待たせしました。きつねうどんと稲荷寿司と油揚げです」

メリー「油揚げ尽くし」

藍「おいしいですよね。油揚げ」

福太郎「キツネやなぁ」

紫「ほんとにね。」

藍「献立については何も言われませんでしたので私の好きなものを作ったまでです」

福太郎「うどんは身体あったまるし、ええと思います」

藍「ですよね!でも、大事なのは甘辛い油揚げです!」

お仙『質問』

藍「なにか?」

お仙『油揚げ単品はどうやって食べたらいイ?』

藍「そのままかじりつく」

お仙『ワイルド!』

クロ「油揚げでワイルドか?」

すっきー『まぁ、おいしいっすけどね。』

福太郎「醤油掛けよか」

メリー「ポン酢とか?」

紫「ゆかりはどう?」

福太郎「つっこみ入れへんよ。」

藍「ああ、ちゃんとゆかりの稲荷寿司も用意してあります」

福太郎「ようできた式ですね。」

紫「でしょう。私も今のは予想外だったけど……」