ｰ福太郎の部屋ｰ

紫「ふー、だいぶ飲んだわね。」

福太郎「瓶、空いたしね。」

紫「じゃあ、今度は私からプレゼント」
ぬっ!

クロ「ほんとその隙間便利だな…。ほどよく冷えてるし」

紫「うふふっ」

お仙『どこかから盗んでもばれなイ』

クロ「……」

紫「これは盗品じゃないわよ」

福太郎「「これ」は」

紫「細かいこと気にしちゃだめ。」

福太郎「らしいで」

クロ「なら、そうしとくか……」

お仙『触らぬ神隠しにたたりなシ』

福太郎「しかしまぁ、飲みっぱなしやね」

紫「いいじゃないの」

福太郎「駄目よ、ダメダメ～」

クロ「見なくなったな…」

福太郎「ブームって怖いよな」

紫「なにそれ?」

福太郎「お笑いで一時ブームなった芸人のネタです」

紫「笑いは鮮度だからね。どんどん次を作っていかないと」

お仙『わかル』

クロ「お前に何がわかる…」

お仙『来年はキングオブコントに出ル』

クロ「出てみやがれ」

福太郎「その場合の相方は高確率でクロやで」

お仙『もちろン』

クロ「お断りだ!」

お仙『じゃーメリーちゃン』

メリー「私?!」

クロ「どうするんだよ…」

福太郎「人形コント」

紫「腹話術とか?」

お仙『完璧じゃネ?』

クロ「腹話術じゃなくてメリーがしゃべってるだけだろ」

メリー「インチキ」

福太郎「まぁ、ありっちゃありやな。実際は腹話術よりすごいことやし」

紫「自称超能力者だって手品の種があるんだしね。」

クロ「それとこれとはだいぶ意味が違うだろ」

福太郎「そもそもキョンシーと自動人形ってだけですごいことやけどね」

お仙『え、私のグラビア?』

クロ「誰も何も言ってねぇよ!」

お仙『アイドルでも可』

クロ「不可だよ!」

福太郎「紫さん」

紫「なにかしら?」

福太郎「死体系の妖怪はアイドルを目指す傾向が?」

紫「聞いたことないけどなんで?」

福太郎「いや、墓場におる骨女もドルになりたいていうとったときがあって……」

紫「女の子はアイドルを目指したいものなのよ」

福太郎「マジすか」

クロ「いや、そんなこともない」

紫「男の子が地上最強を目指したいのと同じよ」

福太郎「なるほど」

クロ「今ので納得かよ!」

福太郎「めっちゃ納得できた」

メリー「じやあ、すっきーもアイドル目指したりするの?」

すっきー『いやいや…』

福太郎「ニッチ狙いの隙間系アイドルやろ」

すっきー『それっぽくいわないでくださいっす!』