第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

メリー「何作ってるのご主人様?」

福太郎「んー……コーラ。」

メリー「コーラ?」

福太郎「ちょっと材料もろたけん作ってみようと思てな」

メリー「へぇ、コーラって作れるんだ……」

福太郎「イタズラしたらあかんよ?まだ原液やから薄めて砂糖入れんと」

メリー「……ちょっとだけ味見……あっ!」

スッテン、ドンガラガッシャーン!!
じゅわっ~!!どろろ……

福太郎「あーあ……まだ原液いうたのに……」

メリー「なっ、なっ……」

福太郎「俺特製コーティングやなかったらメリーちゃんもドロドロに溶けしもーとったで?」

メリー「コレ違う!!絶対コーラじゃないからっ!!」



~都市伝説~

【原液】
ある団体がコーラの工場を見学の最中、作業員が誤ってコーラの原液を床に落としてしまいました。ジュッっという強烈な音と共に、床がドロドロに溶けてしまったそうで。以来、見学に行った人たちがコーラを飲む事はなかったと言う事です。






福太郎「……ってことがあってな」

悠「なるほど、それでティッシュで身体巻いてるのか……人間にはできないエロコスだな」

メリー「キッ///!!」

福太郎「ちなみに悠の造った勇者の剣(笑)もこんな感じや」

悠「ユリゲラーの曲げたスプーンみたくなってるな」

福太郎「溶けはせんかっただけマシやけど直せる?」

悠「問題ない」

福太郎「そらよかった」

メリー「剣も大事だけど先に服をどーにかして!!」

福太郎「サランラップもあるけど?」

メリー「透け透けじゃないっ!!」

悠「福ちゃん、ナイス」

メリー「ナイスじゃない!!ちゃんとした服をちょうだいっ!!」

悠「ちゃんとした福か、おれも欲しいな」

メリー「その福じゃない!!」

福太郎「微妙な音の違いを察知したんは中々やな」

悠「服か……いくつか考えはあるが黒い羽着きのゴスロリなんてどうだろうか。もう一回剣も作るし」

福太郎「水銀灯やなそれ」

メリー「真面目に考えてっ!!」

福太郎「いや、どうせ造るんやったら色んな種類のもんを凝って造った方がええわ」

悠「だよな。素材は100均で集めたらいいとして……問題は勇者の剣(笑)の修理だな……炎剣リオレウスとか雷槌フルフルとか造れないかな」

メリー「ちょっとーもしもーし……?」

すっきー『まったく聞いてないっすね。』

福太郎「せやったら鎧も欲しいな」

悠「ナルガとかのだとエロいし夏向きだな」

メリー「ちょ、変なのは、やーよ!」

福太郎「水着とかもええな」

悠「その場合はスク水だな」

福太郎「セパレートやろ」

悠「なんてこった……まさかここで福ちゃんと意見が分かれるなんて」

福太郎「……ってか、別に両方造ればええんとちゃう?」

悠「それもそうだな。着せ替え人形はあるんだし」

メリー「着せ替え人形じゃなーーいっ!!」
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