第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

恋「お、ほぉっ!」

お仙『ぬおぉぉォ!』

悠「うーん……また負けたか」

福太郎「悠ってレースゲームは苦手なんやな」

悠「苦手だ。」

恋「途中から思いっきりコースアウトしとったの」

クロ「っか、アンタ何気にやりこんでるな」

恋「そ、そんなことはない。」

福太郎「っと、いいつつ一位やけどね」

クロ「対してNPCには勝ってるけど四位か」

悠「苦手なんだよなぁ。メタルスラッグ乗るのは得意なんだけど」

福太郎「つまりバルカンと大砲がついとかなダメなんやね。」

恋「それはただの戦車じゃろ」

悠「あ、戦車でなくても手足がついて変形合体できるのならイケると思う」

クロ「ロボットじゃねーか」

悠「スーパーロボットレース大戦でないかな」

福太郎「普通にワープとかするしダメやろ。」

悠「それもそうか。じゃあ、おれができそうなレースゲーム……あ!」

福太郎「次に悠はステールボールランという」

悠「スティールボールラン!……はっ?!」

恋「楽しそうじゃな」

悠「WRYYYYY」

福太郎「悠はジョジョネタ放り込んだら喜ぶしね。」

クロ「うっとおしいから喜ばすなよ」

悠「ツンデレ」

クロ「……」
ゲシッ!
悠「また、ふみつけの見切りつけ忘れてた」

福太郎「会得はしとるんや」

悠「伊達に踏まれまくってないからな!」

恋「発言がおかしい」

悠「ああ、踏まれるといっても性的なプレイじゃないぞ。殺す気で踏みつけてくる奴らが多いって話」

福太郎「やっぱり踏みつけってキツイ?」

悠「きついな。頭、首は致命傷。腹なら内臓破裂。手足なら折れる。」

福太郎「それは怖い」

悠「ふみつけは怖いんだ。なのにそれを容赦なく仕掛けてくるクロ……おろそしぃ!」

恋「恐ろしいじゃろ」

悠「ばんなそかな」

お仙『そんな馬鹿ナ』

悠「馬から落ちて落馬した」

クロ「黙れ」

悠「セレブ風に言うと?」

お仙『お黙リ』

悠「昔、織田真理って奴がいてな」

クロ「居ないだろ」

悠「探せばいるはずだ!」

福太郎「珍しい子って名前のひとも居るくらいやしな」

悠「運の子って名前の人もいる」

お仙『それってそのまま読むのカ?』

悠「え、そのままって?ちょっと言ってみて!」

お仙『ちん……』

クロ「言うな!言わせんな!」

恋「阿呆!セクハラ妖怪!」

ゲシ!ゲシッ!
悠「二倍蹴られた」

福太郎「珍子(うずこ)と運子(ときこ)やね」
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