第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「動画でだ」

悠「うん。」

福太郎「やたら可愛い子がフリフリのドレスで踊るっていう動画見てたんよ」

悠「そういうの見るんだな」

福太郎「んー……まぁ、正確に言えばお仙が見てたんを後ろから見てたんやけど」

お仙『きゃピ♪』

悠「WRYYYYY!」
バンッ!

クロ「そこのアホふたり、うっとおしいからポーズ決めんな」

悠「それで?」
ズンッ!

福太郎「ジョジョ立ちしたまま聞くんやね。」

悠「波紋を練ってるんだ」

福太郎「なるほど」

悠「はい、どうぞ続けて」
ビシッ!

お仙『あの身体の柔らかさはうらやましイ』

クロ「……」

福太郎「その動画見終わって最後衝撃の事実」

悠「ほう」

福太郎「なんと、踊ってた女の子らは男の子やった」

悠「今はやりの男の娘か。」

福太郎「普通に驚いたわ」

悠「おれはケツのラインみたら判断できる」

クロ「なんの特技だよ」

悠「でもまぁ、摩耶とか灯とか見てたら確かに判断が鈍るときある」

福太郎「もはや人に化けるとかより、ああいう風に変身する方が妖怪とかより凄い気がする。」

悠「確かに」

クロ「何の会話なんだ…」

悠「男の娘の話」

福太郎「男の娘も普通に市民権得てきたよな」

悠「薄い本の中だといつも大人気」

クロ「やめろ」

お仙『邪仙と仙人はショタ好キ』

悠「分かる」

クロ「何が分かるんだよ!」

悠「おねショタもいいけど、おねロリも広めよう」

福太郎「ただの百合では?」

悠「ううん。おねロリ。百合じゃないからふたなりになってもいい」

クロ「黙れよホント」

お仙『世界は広いナ』

クロ「いや、知らなくていい広さだろ」

悠「それより秋になってきたし福ちゃん」

福太郎「なに?」

悠「ツチノコつかまえに行こう」

クロ「なんでだよ!どこにだよ!」

悠「……山?」

お仙『ツチノコって捕まえれば1憶だよネ。頑張っテ!』

クロ「捕まるか!」

悠「捕まらないかなぁ」

福太郎「ツチノコって戦闘能力はどんなもんなんかな」

悠「レベルが50越えてたら多分毒液とか吐くと思う」

クロ「レベルってなんだ。レベルって」

お仙『100になったら?』

悠「ヤマタノオロチになる」

福太郎「神話級になった」

悠「でも、睡眠耐性がなくなるから酒飲ませて眠らせたら切り刻んで倒せる。」

福太郎「伝説通りやね。」

悠「ただヤマタノオロチが限界突破して魔王遠呂智なったらヤバい」

福太郎「広範囲に高威力のチャージ攻撃でけるもんな」

クロ「もはやツチノコの話じゃない」
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