第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

貞子たん『おじゃましまーす…』

福太郎「んっ、どうも」

すっきー『いらっしゃいっす。私の部屋にどうぞ』
スッ

貞子たん『失礼しまーす…』
スッ

福太郎「幽霊っぽいなぁ」

クロ「いや、ぽいっていうか幽霊だからな」

お仙『あの部屋の中で一体どんなムフフなことしてるのだろうカ』

クロ「うるせぇよ」

お仙『照れタ?』

クロ「……」
スッ

福太郎「今手に取った絵具の瓶、置こか」

クロ「一発どついたらな」

お仙『いやーン』

悠「裁くのは おれの『スタンド』だッー!!」
ババン!

クロ「どっから現れた…」

悠「フツーに玄関からですが?」

福太郎「ナイスジョジョ立ち」

悠「バーン!」

クロ「めんどくせぇ」

悠「それよりビンなんか持ってどうした?モンゴリアンデスワームでも捕まえに行くのか?」

クロ「捕まえるか!」

福太郎「ビンには入らんやろ」

悠「無理かなぁ」

福太郎「そもそもゴビ砂漠までが遠いよな」

悠「そうだな。」

クロ「根本がおかしい」

メリー「ワームって虫でしょ?無視はいやよ。」

クロ「そこでもねぇー!」

お仙『牛の腸に似ている事から、現地ではオルゴイコルコイ、腸虫の意味ダ』

クロ「なんでお前らはチュパカブラとかモンゴリアンデスワームの生態に詳しい…」

悠「放課後UMA研究部の一員だからな」

クロ「初耳だし、放課後ってなんだ!」

悠「学校の正規の活動が終わった後の時間。」

クロ「放課後の意味を聞いてるんじゃねぇ!!」

福太郎「俺、ずっと帰宅部やったわ」

悠「おれもだ。」

クロ「そもそも部活動してないだろ」

福太郎「帰宅部の活動内容がUMAの研究……だとしたら?」

クロ「帰宅部なんだから帰れよ」

悠「帰宅ついでにUMAを捕まえよう」

クロ「テントウムシや蝶々じゃねーんだからUMAがホイホイ捕まえられるか!」

福太郎「メリーちゃんぐらいなら拾えるかも」

メリー「私はそんなに落ちてません!」

お仙『なら、ケサランパサラン』

悠「あれってUMA?妖怪?」

福太郎「んー、妖怪族のUMA?」

悠「なるほど」

クロ「なっとくかよ」

悠「凄く」

クロ「ああそうかい……」

悠「麻生かい?」

クロ「うるせぇ!」

悠「怒られました」

福太郎「クロのお叱りは愛やから」

お仙『キュン』

クロ「キュンじゃねぇ!」
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