第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「九月やな」

メリー「暑さも和らぐね。」

お仙『果たしてそうかナ』

クロ「なんなんだお前は」

お仙『可愛いキョンシーちゃんでス♪』

クロ「チッチッチッ」

福太郎「舌うち三連」

お仙『舌打ち雀がいるなァ』

メリー「なにそれ…」

お仙『舌打ち雀』

福太郎「舌切りよりはマシかな」

すっきー『マシっていうか怖いっすよ。それはそれで』

福太郎「チュパカブラとどっちが怖い?」

すっきー『なんで急にチュパカブラ?!』

福太郎「いや、どっちが怖いかなって」

メリー「私舌打ち雀。なんか陰険そうだし」

クロ「いや、チュパカブラだろ。得体がしれないし」

お仙『んー、どっちも違った怖さがあるなァ』

すっきー『なんで皆その二択に食いつくんすか?!』

福太郎「食いつく……チュパカブラだけに?」

すっきー『……』

福太郎「すっきー、なんで半目なん?」

すっきー『睨んでるんすよ!』

福太郎「可愛い」

メリー「っていうか、チュパカブラって噛むの?」

クロ「血吸うんだから噛むんじゃないのか?」

お仙『チュパだから吸うんじゃないカ?』

クロ「そういう意味じゃないだろ」

福太郎「チュパカブラのチュパはスペイン語で「吸う」という意味の「チュパ」と、「ヤギ」という意味があるで」

クロ「マジか…」

お仙『私はチュパ音敵に意味でいってタ』

クロ「チュパ音ってなんだよ…」

お仙『チュパ音は、エロゲの偽フェ…』

クロ「黙れ」
ゲシッ!
お仙『おふゥ』

メリー「下品」

福太郎「有りやね。」

すっきー『普段感情の発起が薄い福太郎さんの満面の笑顔…』

福太郎「そんなことないよ。いつも起承転結しとるで」

クロ「喜怒哀楽だろ」

福太郎「せやね」

お仙『チュパカブラ飼いたいナ』

メリー「えー、可愛くないよぉ」

クロ「そういう問題じゃなくて捕まらないだろ」

福太郎「捕まえたら一攫千金やろね。ツチノコ並に」

クロ「ツチノコって……いや、あれも一応UMAか」

メリー「ツチノコってお腹が膨れみたいな胴の短い蛇だよね」

福太郎「そうそう。最近ではキタアオジタトカゲとかアオジタトカゲっていう説があるけどね。」

メリー「ヘビなのにトカゲ?」

福太郎「胴が膨れてて足が小さい言うか上から見たらヘビみたいに見えるんよ」

クロ「もしくは子供の蛇が蛙でも飲み込んでたとかな気がするけどな」

お仙『やっぱり時代はチュパカブラだナ』

クロ「いや、時代ではない」
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