第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「このまえうちに天狗が出たよ」

福太郎「天狗って……極限流空手の創始者?」

悠「Mr.カラテではない。似たようなのの知り合いはいるけど」

福太郎「超覇王至高拳とか出せる?」

悠「龍剄気功弾針剄なら」

福太郎「虎やなく龍やったね」

悠「鬼とかもいるけどな」

福太郎「怖いな」

悠「うん、凄く怖い」

クロ「……」

お仙『天狗の話ハ?』

悠「そうそう、揺光の知り合いらしい天狗が来たんだよ」

福太郎「へー、男?」

悠「女。ロリババァ枠とスタイリッシュ痴女枠」

福太郎「悠の大好物やん」

悠「文字だけなら大好物だけど、まだまだ警戒色な感じだ。両方ともなかなかヤバい気配したし」

クロ「スタイリッシュ痴女ってなんだ…」

お仙『スタイリッシュ痴女とは、誰がどこからどう見ても痴女であるが、やることなすことあまりにもスタイリッシュ過ぎて誰もツッコむ者がいなくなってしまった、恐ろしい女性の事であル』

クロ「お前はお前でなんだ…」

福太郎「天狗って鴉天狗とかではないんやろ?揺光さんの知り合いってことは」

悠「天魔と大天狗」

福太郎「天魔って、あの天魔?」

悠「たぶん、その天魔」

クロ「どの天魔だよ!!」

お仙『天魔クァバルナ』

悠「あんなものお家に入りません。つれてこられても困ります」

福太郎「エキゾチックな雰囲気を出しとるよね。」

悠「天狗っていうか、あれガルーダだし」

福太郎「ガルーダっていうたら無茶苦茶強いか、悲しいくらい弱いかに分かれる気せーへん?」

悠「ガルダウィングとか?」

福太郎「カムシーンさんにデミールンしてもらって解決」

悠「カムシーンさんマジ△」

福太郎「せやけど、本物のカムシーンとったらバットエンドってどうなんやろ」

悠「あれは酷いよな。固定枠の最強とったらダメとか。まぁ、取らなくてもLV七星剣でいいけど」

福太郎「それが一番強いしな」

メリー「それで天魔って?」

悠「第六天魔王波旬(はじゅん=悪魔)」

メリー「?」

福太郎「つまり仏道修行を妨げとる魔ってこと」

お仙『なまらやべぇ悪ってことカ』

悠「わかりやすい」

クロ「そうとうヤバそうだな」

悠「ノーモーションで室内で暴風を発したりしたわ」

クロ「どうせ余計なことしたんだろ」

悠「したのはおれじゃなくて後楽」

福太郎「そっちかぁ」

悠「しかも本人が居たわけじゃなくて名前だしただけでキレたからな」

福太郎「本人おらんでよかったね。」

悠「まったくだ」
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