第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「前にいって蚊帳持って来たぞ」

福太郎「ん……あー、おおきに」

悠「あれ、反応薄くない?」

福太郎「いやいや、そんなこと無いで」

メリー「昨日ノーマット買ってきたのに」

福太郎「コラコラ、ハッキリ言うたらアカンよ」

悠「……持って帰ろうか」

福太郎「いやぁ、使うよ。」

悠「おう、じゃあ使え」

恋「切り替え早っ……というかどういう立場じゃ」

悠「……」

恋「な、なんじゃ」

悠「スタンド使いかな」

恋「なんで恋を見た、蹴り飛ばすぞ」

悠「もうすこし大人しいスタンドが欲しい」

福太郎「完全にスタンド扱いやな……。っていうか重要なこというてええかな」

悠「どうした、なんだ、告白か?よしこい、どんと来いバッチこーい」

福太郎「蚊はいってくるけん入るか出るかして玄関閉めてくれへん?」

悠「遠慮なく入る」

恋「蚊帳を届けに来ただけじゃろ」

悠「福ちゃんは来客に茶を出してくれるんだよ」

福太郎「お茶飲んでく言うことやな……」

恋「すまんなぁ、あの阿呆が」

福太郎「かまへんねんけどね。けど、その前に一服してええかな。」

悠「どうぞ」

福太郎「ん……っで、ライターみっかった?」

メリー「落ちてないよー?」

すっきー『棚の間にもなかったですよ?』

ようよう「台所の方もねぇな」

福太郎「おかしいなぁ……。」

悠「どした、ライター無くしたのか?」

福太郎「んー……その辺においてあったと思たんやけど、見当たらへんのよ」

ようよう「高いもんじゃないんだし買ってきたらどうだ?」

福太郎「んー……今一本すいたかったんやけどな」

メリー「コンロの火は?」

福太郎「なんや情けなぁない?」

すっきー『妙なところで意地があるっすね……』

悠「火なら着けてやろうか?」

福太郎「悠、ライターもっとるん?」

悠「火、着けてやるから咥えてみ」

福太郎「んっ……」

悠「動くなよ」

ヂャッ!!
福太郎「……」

ジジッ……

悠「ほら着いた」

恋「……なにしたんじゃ今」

悠「タバコの先っぽを拳で掠めた」

福太郎「ふー……寿命が5年縮んだわ。」

悠「え、ダメだった?」

恋「悠の非常識はもはや妖怪の比ではないな……。」

悠「いや、別にこれ拳二とかもやるし、おれが格別って訳じゃないよ?」

福太郎「わぁ、他にもできるひと居るんやぁ。全然あいたないなぁ……」

すっきー『私そのうちかき消されないか怖くなってきましたよ……』
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