第仇夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「しかし、幽霊で暑さ対策は有りかもしれないな」

クロ「うわっ!!」

悠「いい反応。」

福太郎「いつのまにか現れるんはワープ能力?」

悠「いや、扉をあけて無音で入ってくる能力。」

メリー「ぬらりひょんみたい」

悠「あんなに頭に奥行ねぇよ」

りんね「もー、先生もびっくりして心臓ドキドキしちゃってるわよ。ほら」
ズボッ、ブチっ……ずるっ……どくんっ!どくんっ!

悠「どうしようリアルハートキャッチ見た」

福太郎「まさに心臓掴みやな」

メリー「怖いから、怖いから戻して……」

クロ「怖いっていうかグロイ。あと、飛び散った血は自分で掃除しろよ」

りんね「みんな冷たい…」
ズブブッ

悠「それで話は戻すけど……幽霊式冷房っていうのは有りかもしれないな」

福太郎「せやけど、バリバリ霊障起こるかも知れんしなぁ」

悠「重要なのはすっきーみたいなマゾ属性のほぼ無害な幽霊がいるな」

すっきー『マゾじゃないっすよ!!』

りんね「マゾじゃないって叫んでるけど」

悠「おれは聞こえないんで問題ないです」

福太郎「ノイズキャンセラー」

クロ「いや、違うだろ」

福太郎「せやけど、無害な霊って普通に成仏するよな」

悠「悪霊レベルで調教していく必要があるってことか」

クロ「お前らが言ってることがおかしいと気付いているか?」

りんね「調教って言葉を男の子が言うとドキドキするわね///」

メリー「わかんないです」

お仙『また、ハートキャッチ来るカ!』

クロ「せんでいい」

悠「ついでに幽霊式冷房にはもうひとつ欠陥がある」

福太郎「ふむ」

悠「おれには見えないから持ち運びとか、設置とかが困難」

福太郎「触れるのになぁ」

クロ「いや、そういう問題じゃない」

りんね「悠君は霊感ないのよね。なぜか」

福太郎「幽霊とかふつーに殴れるんやけどね」

悠「殴れないと怖いじゃん。ダメージソースは必要」

クロ「いや、見えないのに触れるのがおかしいって話だよな」

悠「気持ちの問題だよ」

クロ「うるせぇよ」

悠「なぜか怒られたし」

りんね「暑いからじゃないかしら」

福太郎「きっとそやね」

クロ「ちげーよ!!」

悠「舌出して体温下げるといい」

クロ「犬じゃねぇぇぇ!!」

メリー「なんで舌出すと体温が下がるの?」

福太郎「犬には汗腺があることはあるんやけど人間のように多くはないんよ。せやから、体温を下げるほどの汗をかくことがでけんから、口の粘膜と舌の表面で体温を調節するんよ」

メリー「そうなんだー!」

お仙『クロの粘膜……エロイ!』

クロ「死に去らせ!」
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