第仇夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「うっすら割れた筋肉に舌を這わせたいってどう思う?」

福太郎「エロイ」

悠「エロいよねー」

クロ「お前らは毎回毎回、なんの会話してるんだよ」

悠「肉体の神秘の話」

クロ「うるせーよ!」

悠「答えたら怒られる。この理不尽!」

クロ「うるせぇ、変態!」

悠「健全だろ」

福太郎「舌を這わすっていうんがギリギリやったかな」

悠「でも、何事もとりあえず舐めてみないと……」

クロ「舐めるってなんだよ」

悠「舌で調べるってことだよ!」

福太郎「匂いは?」

悠「もちろん嗅ぐよ!すっげークンカクンカするよ!」

クロ「気色悪い!!」

悠「え、クロなんてまずは匂い判定からするだろ。」

クロ「犬じゃねーよ!!」

お仙『クロは匂いフェチ』

クロ「……」
ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!
お仙『あ、う、ワ』

福太郎「クロ、ぼこぼこ殴らんの」

クロ「今のは十分怒っていいだろ!」

悠「いいじゃん匂いフェチ。おれも汗の匂いとか好きだべ。女子限定で」

クロ「黙れ!」

悠「怒られた」

メリー「凄い変態って思う」

悠「褒め言葉だ!」

福太郎「メリーちゃんは汗かかんしなぁ」

悠「かかないのか?」

福太郎「かかへんはずやで。埃とかつくからお風呂は入るけど」

悠「お椀風呂?」

福太郎「広く豪華に洗面器風呂」

悠「それは豪華だ」

福太郎「せやろ」

クロ「豪華か?」

メリー「広くてちょうどいいのは確か」

悠「全裸?全裸?」

メリー「ちょっと!」

福太郎「全裸」

メリー「ご主人様も!」
べちべち!
福太郎「物差しは痛いよ」

悠「鉄製の定規なんて凶器だよな。アレで思いっきり叩かれて斬れたことがある。」

福太郎「もしかして……縦に?」

悠「うん、縦。ほとんど刃物レベルだった」

クロ「何したらそういうことされるんだよ」

悠「覚えてないや。そのくらいのことはよくあるし」

福太郎「よくあるで済ませられるんやなぁ」

悠「最近なんて1日2~3回はガラス製の灰皿でしばかれてる」

福太郎「常人なら傷害事件やな」

悠「まぁ、ただのツッコミだし」

クロ「ツッコミって……」

悠「セックスのことじゃないよ?」

クロ「ガラス製の灰皿あるか?」

福太郎「鉄製のしかないわ。」

クロ「それでいいや。ぶんなぐるから貸せ」

悠「やーん」
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