第仇夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

こんこん、こんこん

福太郎「ん?はいはい?」

りんね「こんばんわ」

福太郎「んっ、お疲れさんです」

りんね「今大丈夫かしら」

福太郎「ええ、どうぞ」

りんね「おじゃましまーす」

メリー「こんばんわー」

りんね「はい、こんばんわ」

クロ「よう」

りんね「はぁー……いいわねぇ。」

お仙『なにがダ?』

りんね「帰ってきてお帰りっていう声が聞こえる環境」

クロ「生々しいな…」

福太郎「それでどないしてんです?」

りんね「そうそう。下に何か荷物みたいなのがあったけど、今日何かあったの?」

福太郎「あぁ、新しいひとが越してきたんですよ」

りんね「あ、そうなんだ。どんなひと?」

福太郎「双子」

メリー「首が伸びる」

お仙『首が取れる』

りんね「へぇ」

クロ「今の説明に疑問は?」

りんね「私も首取れるわよ?」
ぐっ……ブチチチッ

メリー「あ、私もとれるんだった」
スポっ

福太郎「意外と首が取れん方がマイナーやってんかな?」

クロ「それは絶対に違う」

お仙『私もできる気がすル』

福太郎「できてもちゃんとは戻らんからやめときや」

りんね「んっしょ……!」
ググッ

お仙『頸椎ってああなってるんだナ』

福太郎「生頸椎はめっちに見れんよな」

クロ「みるもんじゃねーから!」

りんね「それで体のパーツがとれるひとが越してきたの?」

クロ「ろくろっ首と抜け首だよ」

りんね「ろくろっ首……あのお化け屋敷とかにいる?」

福太郎「最近のお化け屋敷にろくろっ首やおるかな……」

メリー「あの二人なら怖くないけどね」

福太郎「美人やしな」

りんね「美人なんだ」

福太郎「美人」

クロ「美人、美人連呼してんな」

りんね「じゃあ、今度ご挨拶にいかないと」

福太郎「っていうか、正式に越して来たらどっか飯でも食いに行きます?」

りんね「そうしましょう!」

クロ「どれだけ食い気味だよ…」

りんね「誰かといると安心するのよ…」

クロ「一回病院行って来いよ」

お仙『産婦人科?』

クロ「お前は脳の検査だな」

りんね「私、子供はできない体質なのよ。だから生でオッケーよ!」

福太郎「重いことをサラっといいながら下ネタをぶっこむんすね」

りんね「うふふっ♪」

クロ「なんでドヤ顔してんだ」
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