第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「……うーむ」

すっきー『なにパソコンの前でうなってるんです?』

福太郎「あ、すっきー。ちょうどええ、これ見てみ」

すっきー『エッチなのじゃないでしょうね……』

福太郎「まさか、そんなんやったらひとりでこっそりと楽しむよ」

すっきー『福さんがムッツリなのかオープンなのかいまいち分からない……っで、なんです?』

ブブブブッ……

福太郎「子豚の死体をウジ虫が食い荒らしていく動画」

すっきー『うぇぇ……!!』

福太郎「めっちゃ食欲減退するやろ?すっきー?」

すっきー『な、なんてもの見てるんスか!!』

福太郎「いや、悠からこの動画のこと聞いて話のタネに見てみたんやけど」

すっきー『変なものを見ない!!これならえっちなのの方がマシっすよ!!』

福太郎「ほな、エロいん流そうか?X●i●eo」

すっきー『誰もそんなこといってねー!!』

福太郎「すっきーはテンション高いなぁ」

すっきー『福さんは何がしたいんスか……』

福太郎「いや、暇やから。」

すっきー『そういえばこんな真夜中に起きてるなんて珍しいっすね。眠たくなったら私らが話してても容赦なく電気消して寝るのに』

福太郎「今日は昼間ミツバと昼寝し過ぎたんよ」

すっきー『ミツバさんは今も熟睡してますどね』

ミツバ『くぅくぅ……。』

福太郎「猫は一日平均十四時間寝るしな」

すっきー『そうなんですか』

福太郎「悠がいうてたからマジ情報やと思うよ」

すっきー『相変わらずあの人すごくどうでも良い情報知ってますね』

福太郎「俺は好きやけどねそーいう話し」

すっきー『福さん、友達いなさそうですしね』

福太郎「すっきーはそういう風にひとこと多いけん悠や俺にセクハラでお仕置きされるんやで?」

すっきー『あ、あはは。すんません』

福太郎「ええんやけど、すっきーは寝んの?」

すっきー『私はほら夜行性だし』

福太郎「ようようとメリーちゃんはよう寝とるけどな」

ようよう「Zzz……Zzz……」

メリー「すゃすゃ…すゃすゃ…」

すっきー『ひとそれぞれっす』

福太郎「ひとや無いやろ?」

すっきー『細かいことはいーじゃないすかっ!』

福太郎「せやね、よっと」

すっきー『立ちあがってどしたんすか?』

福太郎「タバコ」

すっきー『あぁ……』

福太郎「ふーっ……。」

すっきー『福さんはヘビースモーカーではないっすよね』

福太郎「んー、せやね。別に消費しょうと思たらできるけど、癌とか怖いゃん」

すっきー『一応そんな心配もあるんすね』

福太郎「苦しんで死ぬんは嫌やし。楽なことにこしたことは無いやろ?」

すっきー『そんなお手軽クッキングみたいないいかたで……』

福太郎「自分例え下手やな」

すっきー『急に手厳しくつっこまないでくださいっ!!』

福太郎「あはは。すっきーはおもろいわぁー」
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