ｰ福太郎の部屋ｰ

悠「よいしょー。はい、出来た。」

福太郎「んー、すまんね。わざわざ簾(すだれ)掛けてくれて」

悠「いいよ～。家でいっぱい余ってるし」

揺光【これだけで涼しさが相当違うからのう。】

クロ「もともとこの部屋日差しがよすぎるんだよな」

福太郎「室内で日焼けできるレベル」

悠「すげえな」

メリー「エアコンも冷えが悪いのよね。」

すっきー『冷風なのか温風なのかって風が出てくるッすよね。』

福太郎「夏はぬるく、冬は寒い風が出る」

悠「効果上は最悪だな」

クロ「扇風機はまだ優秀だけど、日によったら熱風かき回すだけになるけどな…」

揺光【善いではないか暑いのは暑いのでのぅ】
べたぁ
悠「普通に暑いから引っ付くな」

揺光【善いではないか、善いではないか。】
むにゅむにゅ
悠「乳の感触を楽しむか……それとも引きはがすか……それが問題だ」

福太郎「男なら前者」

悠「ですよね!!」

クロ「スケベ根性も甚だしいな」

揺光【男はこうでないといかんじゃろ】
むにゅむにゅ
悠「ふへへ」

メリー「だらしない顔」

お仙『フクタローしてやろうカ?』

クロ「やろうとすんな!」

福太郎「ほんなら、一回たのもかな」

クロ「頼むのかよ!」

お仙『任せロ!』
どざっ!
福太郎「うっ……」

悠「覆いかぶさったな」

福太郎「おかしいな。俺としてはもうちょっと色っぽい感じなんを期待しとったんやけど……」

お仙『あーあァー!』
ジタバタ…ジタバタ…

悠「アレだな。突然背後から襲い掛かってきたゾンビ」

お仙『キョンシーダ!!』

福太郎「ゾンビとキョンシーのラインが怒るポイントやから謝ったげて」

悠「ああ、そこキレるポイントなんだ…。すんません」

お仙『いいヨ』

クロ「なんなんだろうなコイツ」

お仙『お仙ちゃんでス☆』

クロ「ぶっ飛ばしてやろうか…」

福太郎「まぁまぁ」

悠「揺光…」

揺光【なんじゃ?】

悠「流石に熱い……退いてくれ……」

揺光【根性が足りとらんな】

悠「お前が静かに尻尾出してるからだよ」

揺光【なんじゃ、ばれとったのか】
わさわさ、ふよふよ、ばさばさ
悠「バレない理由がない」

福太郎「天国と地獄ってやつやな」

悠「流石にこの熱量はきつい…」
ダラダラ

お仙『すごい汗ダ』

揺光【拭いてやろう】
ズルリッ
悠「うわぷっ。毛の吸水性はすげぇけど熱いタオルが通り過ぎて行った感じで熱い!!」

クロ「いい加減離れろよ…」

福太郎「お仙ももうええで」

お仙『オーケー。じやあ、次クロな』

クロ「やらんでいい!」