第仇夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「暑い…」

メリー「あつぅぃ…」

クロ「暑いなぁ」

お仙『汗ばむわァ…』
ぴとっ
クロ「へばりつくなッ!」
ドゴォッ!
お仙『ムー』

クロ「ど、動じてねぇ…」

福太郎「頑丈やからってポコポコ殴ったらアカンで」

クロ「だからって張り付かれたらウザいし暑いんだよ」

お仙『水風呂に浸かってこようカ?』

メリー「めちゃくちゃ冷えそうだね…」

クロ「死体だから更にな」

福太郎「女の子が身体冷やしすぎたらアカンで」

お仙『フクタローは優しいなァ。』
ぴとっ
福太郎「んー……暑い……」

クロ「だろ?」

お仙『女の子に抱きつかれてるってことでイーブン』

福太郎「んー……イーブンかな」

クロ「いいのかよ…」

メリー「もー、ご主人様!」

福太郎「しかしこれ、外のが涼しいんとちゃうかな…」

クロ「風が入って来ないところをみると外も風とまってるだろ」

メリー「ご主人様、どうにかならない?」

福太郎「メリーちゃんならすぐにでもどうにかしたげれるよ。」

メリー「ホント?」

福太郎「んっ……はい。」
ドサッ
メリー「ひゃー、つめたーい♪」

クロ「アイスノンだけで済むからいいよな…」

福太郎「ぶっちゃけ茶碗に水張ったらプールやしな」

お仙『プール行こウ!』

クロ「急過ぎんだろ!」

福太郎「プールか……数年いってないわ」

お仙『海ハ?』

福太郎「絵描きにやったら何度かあるかな」

クロ「ある意味贅沢だな。」

福太郎「今、海で泳ごうとしたら波に飲まれるかも……」

クロ「どれだけひ弱だよ!」

すっきー『泳げないってことっすか?』

福太郎「いや、金槌ではないで。人並みには泳げるはずやけど」

お仙『私は泳ぐの得意だゾ』

クロ「そうなのか?」

お仙『イメージトレーニングはバッチリダ!』

クロ「……実際に泳いだことは?」

お仙『無イ。生前はあるかもしれないが、覚えてなイ』

クロ「絶対に泳げないパターンだろ、それ」

メリー「クロは泳げるの?」

クロ「そりゃ……」

お仙『犬かきだよナ!』

クロ「ふんっ!」
ズゴッ!
お仙『肘鉄砲~』

福太郎「今年は海とかいってもええかもな。すっきーがアレなんやけど」

すっきー『私はお土産と話しでいいっすよ』

福太郎「土産……海藻かな」

メリー「貝殻!」

お仙『ヤドカリとフナムシ!』

クロ「あー……石?」

すっきー『メリーちゃん以外却下っす!』

福太郎「海藻ダメかぁ。」

すっきー『なんで有りと思ったんすか…』
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