ｰ福太郎の部屋ｰ

こんこん!
クロ「はい?」

ガチャ

悠「悠くんだよー!」

パタン!ガチャン!
クロ「……」

福太郎「誰やってん?」

クロ「気のせいだった」

悠「はい、お邪魔しますよ」

福太郎「んっ、いらっしゃい」

クロ「なんで後ろから現れる!!」

お仙『窓から入ってきたゾ』

悠「ダッシュで裏手に回って、全力で壁を登って、窓から飛び込んだ」

クロ「どんな超スピードだ!」

「あははっ……グブッ」
ポタタッ…

福太郎「吐血＆鼻血」

クロ「なんでだよ?!」

悠「げほっ……鬼状態を発動したからその反動だ……。」

福太郎「ティッシュいる?」

悠「ください……ぶーーっ。ぶーーーっ。はぁ。」

福太郎「一瞬にして赤く染まった」

お仙『ねばねばしててちょっとエッチ』

クロ「やかましいわ!」

悠「はぁ、落ち着いた」

福太郎「悠、顔洗ったほうがええよ」

悠「あー、じゃあ、失礼して」
ジャバジャバ

福太郎「鬼状態ってやっぱりきついん?」

悠「発動してる間はハイになってるから有頂天なんだけど、それが終わった後こうなる」

お仙『危ない薬みたいだナ』

悠「中毒性はないが自己ダメージは特大だ」

クロ「そんなものホイホイ使うなよ」

悠「……」

クロ「何見てんだ」

悠「今のはもしかして心配してくれた系?」

福太郎「心配してくれた系やね」

悠「あらあらまぁまぁ、ツンデレ?」

福太郎「やさしい子やねん」

クロ「全身から血を吹いて死ね。福太郎は足の小指をどっかにぶつけろ。」

悠「おれだけオーバーキルしてね?」

福太郎「ツンデレ、ツンデレ」

クロ「じゃねーよ!」

悠「しかし、蒸し暑いよな」

福太郎「雲っとるせいやね。」

悠「でも、これで急に冷えたりするんだよな」

福太郎「季節の変わり目いうんかなぁ」

悠「女心くらいコロコロ天候変わられたら困っちゃうよな。」

クロ「うぜぇ」

悠「今のは上手いこといえたつもりだったのに」

福太郎「俺は嫌いやないよ今の」

悠「うふふっ」

クロ「気色悪い笑い方をするな!」

悠「あ、そうだ。手ぶらで来るのもあれだからお土産持ってきた」

福太郎「わざわざどうも」

お仙『なに買ってきタ?』

悠「アイス。好きなの選んでくれ。しろくまとシロクマだろ。それに、白くまで白熊。」

クロ「同じじゃねーか!」

悠「しろくまが好きなんだよぉぉ!」

福太郎「美味しいけどな。フルーツごろごろしてて」