第仇夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ただいま」

メリー「お帰りなさーい」

福太郎「はい、お土産のお団子とよく分からな何かを揚げたもん」

メリー「わーい!お団子ー!」

お仙『わーイ!よくわからないものを揚げたもノー!』

クロ「喜ぶなよ!!」

福太郎「味はそこそこええらしいよ」

すっきー『でも、よく分からないものなんすよね。』

福太郎「よう分からんもんなんよ」

クロ「よく、食おうと思うよな…」

お仙『揚げられてるから平気平気。』

クロ「まぁ、お前は何食っても平気そうだけどな」

お仙『……』

クロ「なんだよ」

お仙『クロを食べたイ///』

クロ「気色悪い!」
ゲシッ!
お仙『あーウー』

福太郎「しかし、暑いなぁ」

すっきー『そっすねー。』

福太郎「すっきーは隙間ン中ムシムシせーへんんの?」

すっきー『隙間の中の温度は一定ですから。いつも適温なんですよ』

福太郎「ええなぁ。」

メリー「ホント、ホント」

すっきー『まぁ、そもそも私は幽霊系なんで暑い寒いは関係なしですけど。』

福太郎「今年の夏はすっきーに頑張って貰わんとあかんかもな」

すっきー『何を頑張るんスか?』

福太郎「幽霊パワーで霊(冷)房」

すっきー『そんな部屋を冷やしきるほどの怨念持ってないっすよ…』

メリー「あと、なんかそれ凄く身体に悪そう」

福太郎「それは平気やろ」

メリー「なんで?」

福太郎「すっきーの冷気やで?」

メリー「……あ、ホントだ!」

すっきー『あれ?なんで今ので納得っすか?』

福太郎「だって、すっきーってやれることは隙間から覗く程度の怪異(驚かし)やん。体調崩すほどの悪い気が出るとは思えへんのよね。」

すっきー『えぇ…』

クロ「でも、一回部屋に引きずり込んだだろ」

福太郎「そんなこともあったなぁ。すっきーのお菓子みたいな香りが広がってたわ」

すっきー『なんかすっげー恥ずいっす!!』

福太郎「褒めたのに」

メリー「褒めてたんだ…」

お仙『私からどんな匂いがすル?』

福太郎「嗅いでええ?」

お仙「どうゾ」
スッ…サッ……

クロ「手を挙げて、脇を隠すな!」

福太郎「くんくん……んー」

メリー「すんすん……んー」

すっきー『どうっだったすか?』

福太郎「入浴剤の匂い」

メリー「シャンプーの匂い」

クロ「そりゃ朝夕はいってたらそうなるか…」

お仙『女の子だからネ♪』

クロ「ぶん殴りてぇ」

福太郎「今のはええやないの」
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