ｰ集合墓地:あやかし屋ｰ

揺光【うむ、うむうむ、美味いな】

骨女『いやぁ、大妖怪様に褒められると嬉しいですねぇ』

福太郎「やっぱり嬉しいもんなん?」

骨女『まぁ、大妖怪様っていうのを抜いたとしてもお客様に喜ばれるのは嬉しいですよ』

悠「全くですなぁ」

恋「なんで悠が同意する」

悠「アイアム茶屋の主人!」

恋「……へっ」

悠「なんで鼻で笑った!」
ぎゅー!
恋「ふぁっ、は、はにゃをつまむなぁっ!」

揺光【別のところを摘まれたいと?】

恋「黙れい!」

揺光【おー怖い怖い】

悠「耳年増の癖になぁ」

恋「誰が年増か!」

揺光【妖怪に歳など関係ないからのぉ。】

福太郎「せやろねぇ。大抵年上やろうし」

骨女『私たちはそんなに年上じゃないですよ』

福太郎「そーなん?」

骨女『新参妖怪ですからねぇ』

揺光【じゃろうな。人間から妖怪化した者などは特にそうじゃろう。】

悠「じやあ、この中だと恋でも古株なのか。恋でも」

恋「でも、とはなんじゃ。でも、とは!」

揺光【十分婆じゃな】

恋「誰がババァか!!」

ろくろっ首「楽しそうねぇ～」

抜け首「やっぱり来とったんか」

悠「よう、首姉妹」

福太郎「まいど」

揺光【給仕係かえ?】

骨女『はい、うちの店の腕利き料理姉妹です』

揺光【そうか。天麩羅、馳走になった】

ろくろっ首「いえいえ～」

抜け首「ご丁寧におおきにや」

揺光【ふむふむ……んー、なかなかの器量じゃな。じゅる】

悠「ヨダレ、ヨダレ」

抜け首「なんやゾッとした…」

福太郎「女性でもイケるかたやからね。」

ろくろっ首「あらまぁ……」

抜け首「あらまぁとちゃうやろ?!」

悠「まぁ、いきなり押し倒したりはしないから。……多分」

抜け首「確実やないんかい!」

揺光【まぁ、時と場合によるのう】

恋「どんな場合でもすな!」

福太郎「悠は押し倒す派?」

悠「まぁ、押し倒されるより押し倒すほうが多いかな」

恋「お前も何をいっとる…」

悠「質問に答えただけですが?なにか?」

恋「なんでちょっとキレとる!」

骨女『福太郎さんは押し倒す派ですか?』

福太郎「押し倒したいなぁ派かな。」

悠「いや、福ちゃんは案外ガンガン押し倒す感じな気がする。」

福太郎「押し倒したはええけど、そのまま投げ飛ばされたりしたら即入院やで?」

恋「どんな状況じゃ…」

悠「投げ耐性持ちにならない駄目だな」

福太郎「悠は有るん?」

悠「あるんだけど、おれを投げるタイプは大抵、耐性無視の上位スキルでブン投げてくるからなぁ…。」

福太郎「耐性だけやったら対策にならんのやな」

悠「そういうこと」

恋「どういうことじゃ…」