第捌夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「ふーくーたーろーくーん。」

ガチャ
福太郎「はーい?」

悠「あーそーぼ!」

福太郎「えーえーよ!」

恋「なんなんじゃ、お前らの会話は……」

悠「ワールドワイドな会話だよ」

恋「意味がわからん」

悠「答えは自分で探せ」

恋「なんなんじゃお前は、どういう立場じゃ……」

福太郎「ん、せや、お客さん来とるんよ」

悠「ん?もしかしてエイミング悪かった?」

恋「タイミングじゃろ」

福太郎「お客さんいうても悠の関係者やし」

悠「あー?」

揺光【緑茶を飲むと長生きするらしいぞ。】

お仙『飲まないト!』

クロ「お前は今さら遅いっての」

悠「なんだ、揺光か。」

揺光【お、悠。ははぁん、可愛いやつめ】

悠「は?」

揺光【妾に会いたくてここまできたか。】

悠「全くの偶然だ」

恋「何をいっとるんだ。あの狐…」

揺光【座敷童子の小娘もおったのか。】

恋「小娘いうな!」

悠「小娘」

恋「なんでお主もいうたか!」

福太郎「お茶でええ?」

悠「センキュー」

クロ「なんかイラッとくるな」

悠「それで何してるんだ。揺光」

揺光【特になにもしておらん。強いて言うなら休息中じゃ】

福太郎「近くまで来たらしいて、それで挨拶来てくれたんよ」

悠「へー」

揺光【そうじゃ、悠。見てみろ。これ、死人じゃぞ】

お仙『キョンシーだぞォー』

悠「いや、知ってる。っか、何度と会ってるし」

揺光【なんなんじゃ、そうなのか。せっかく驚かそうと思ったのに】

悠「今まで色んな事に驚いてきたんだ。今さらキョンシーくらいで驚かないだろ…」

福太郎「悠が驚きそうな事ってなに?」

悠「んー、美少女が空から降ってくるとか?」

恋「意味がわからん」

揺光【目の前で投身自殺が起きたということじゃろ】

お仙『なるほド』

クロ「なるほど……じゃねーよ」

悠「美少女が自殺とかもったいない」

恋「お前も発言がなんかズレとるぞ」

揺光【悠は助平じゃから問題ない】

恋「どう考えても問題あるじゃろ」

悠「そうかな?」

福太郎「助平に対して否定なしなんやな」

悠「へへっ」

クロ「いっとくが誉められてないぞ」

揺光【妾は悠の助平根性を誉めとるぞ】

悠「どうも」

恋「いや、バカにされとるじゃろ。」

揺光【まさか、こんこん♪】

悠「ずずっ、はぁー冷たいお茶が旨い」

福太郎「もう暑いより冷たいお茶やなぁ」

悠「冷たいビールも可」

クロ「結局酒かよ」

悠「クロだって酒がいいだろ。」

クロ「そりゃ、まぁな……」

揺光【そのあとは肉林かえ?】

クロ「ちがう!」

悠「やだ、クロ。肉食系」

クロ「ぶっ飛ばすぞ!」

恋「やってしまってよいぞ。」

悠「やーん」
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