ｰ集合墓地:あやかし屋ｰ

悠「ごくっごくっ」
勇義「ごくっごくっ」

「「ぷはーっ!」」

福太郎「鬼が並んで飲むんは圧巻やな」

ラム「片方は人間でしょ一応」

骨女『福太郎さんは飲まないんで?』

福太郎「あの二人に張り合う気はないかなぁ。」

絡新婦「そちらさん、団子とお茶よ」

福太郎「どうも」

ラム「あら、普通に美味しそうね」

骨女『当然ですよ～。』

福太郎「ここの団子はなかなかええ味でっせ」

悠「……」
ズズッ
福太郎「……」

悠「……」
ズズズッ
福太郎「……」

ラム「ちょっと…」

福太郎「声出したらアカン、連れてかれまっせ」

勇義「ん?どした」

悠「いやいや、なんでもないっすよ」
ひゅん

福太郎「よし「チャヤテンシュ」が帰っていった…もう大丈夫じゃ」

ラム「何でちょっと田舎町に出る怪異みたいな扱いなのよ…」

骨女『まぁ、怪異みたいな感じはしますよね。』

ラム「怪異に怪異とか言われたらたまらないわね…」

福太郎「骨さんらは人間に大分近いもんな」

骨女『そんなに可愛いですか?』

ラム「会話がままなってないわよ」

福太郎「まぁ、可愛いっちゃ可愛いけどね」

骨女『うーっふふふっ』

ラム「笑い方が怖い」

二口女「骨子は福太郎が気にいってるのよね。」

骨女『そりゃそうですよ。一時とは言えドルプロしてくださいましたし～』

ラム「ドルプロ?」

福太郎「アイドルプロデュース」

ラム「ごめん、意味が分からない」

福太郎「骨子ちゃん、最初墓場のアイドルハカドルを目指してましてん」

骨女『その後色々ありまして今はここの店主をしてるなんし』

ラム「どう変わったらアイドルから店主になるのよ」

骨女『この可愛らしさでお客さんを癒すという意味ではアイドルも店主も同じかとおもいましてね』

ラム「なかなか図太いわね」

骨女『骨密度には自信がありますよ』

福太郎「まぁ、骨粗鬆症やったら致命的やもんな」

骨女『こつそそんしょうなんて怖いですねぇ』

ラム「言えてない」

福太郎「骨粗鬆症」

骨女『こつそしよんしょ』

ラム「……」

骨女『どや!』

ラム「言えてないから!」

福太郎「悠、「骨粗鬆症」いうて見て」

悠「骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状をいう。背中が曲がることに現れる骨の変形、骨性の痛み、さらに骨折の原因となる。骨折は一般に強い外力が加わった場合に起こるが、骨粗鬆症においては、日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こす」

ラム「詳しいわね…」

福太郎「んー、凄いけどそういう意味やなかったんやけどなぁ」

悠「え?」