ｰ福太郎の部屋ｰ

勇義「ぷはーっ。やっぱり日本酒はいいねぇ」

福太郎「んー、ホンマに鬼殺し飲んでも平気なんやな。」

勇義「名前は大層だが普通の日本酒だろ」

クロ「まぁ、そうだな」

勇義「神便鬼毒酒でもないかぎり多少の毒でも平気だぜ」

メリー「じん?」

福太郎「神便鬼毒酒。昔酒呑童子っていう鬼を退治するために使ったお酒。神通力を奪うとか何とか」

勇義「良く知ってるね」

福太郎「酒呑童子伝説は有名なんで」

クロ「っていうか、多少の毒なら平気ってのもどうなんだ」

勇義｢鬼だからな!」

福太郎「んっ、そういわれてみれば……悠も毒では死にそうにないな」

クロ「あぁ……言われてみたら確かに」

メリー「本当に平気なの?」

勇義「まぁ、腹ぐらいは痛くなるかもだけどな」

お仙『鬼すゲー!』

福太郎「んっ、お仙……起きたんや」

お仙『騒がしかったからナ』

クロ「騒がしいのはだいぶ前からだけどな」

お仙『私は眠りが深いんダ!』

勇義「あっはっは!面白いねぇ。」

お仙『よく言われまス』

クロ「言われねーよ」

勇義「ごくっごくっ」

福太郎「よー飲みますなぁ」

勇義「水みたいなもんだからね」

福太郎「んー、萃香も似たようなこというてたな」

勇義「そういえば萃香もこっちに来たことあるんだってね」

福太郎「ええ、勇義さんに負けず劣らず飲んでましたわ」

勇義「そうかい。じゃあ、圧勝出来るくらい飲んでおかないとね!」

福太郎「んー、先立つもんあります?」

勇義「もってないよ」

お仙『ド正直だナ』

福太郎「ホンマに」

勇義「鬼だからね!」

クロ「あぁ、鬼は嘘つかないってやつか」

勇義「そういうことだ!あっはっはっ。」

お仙『あっはっハ!』

福太郎「何か共鳴した」

クロ「近所迷惑だから大声で笑うな!!」

福太郎「とりあえず……寝てええですか?」

勇義「なんで?」

福太郎「いや、来る人来る人にいうんですけどね……普段なら普通に寝てる時間なんよ」

勇義「あぁ、そいつは悪かったね。じゃあ、寝酒にもう一瓶だけもらえないかい?」

クロ「一瓶って……」

福太郎「まぁ、一本で寝てくれるっていうとるし……イモ焼酎やけどええかな?」

勇義「なんでもいいよ」

福太郎「プリン体OFFの……」

勇義「ああ。それも貰う。一応酒だしな」

福太郎「やりますなぁ。飲みきれんし処理してもらおう」

クロ「なんで買ったんだよ…」

福太郎「ノリ」