第捌夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

輝夜「ちょっ、何よコイツ!初っ端にメイルとか卑怯でしょ!!」

福太郎「せやから多少防御落ちても王家の指輪つけとかないうたのに……」

輝夜「なんでよ。弱いじゃないアレ。」

福太郎「王家の指輪は即死耐性あるんやで」

輝夜「先言いなさいよ!!」

福太郎「いうたのに…」

クロ「ガッツリハマってんな……おい。」

福太郎「半日でアビスまでいっとるし初めてにしては上々やで」

輝夜「いいから、あの魚の対策!」

福太郎「当たり前やけど一番恐いんは全体攻撃かつ即死効果のあるメイルシュトローム。」

輝夜「それで死んだし分かってるわよ」

福太郎「せやけどこれ水耐性があればこの即死を無効にできるうえ、スコールも防ぐことが可能なんよね。」

輝夜「……魚鱗でもいいの?」

福太郎「ええよ。ぶっちゃけ魚鱗、玄武の鎧、ラバーソウルで装備固めて適度に火星の砂まいらた余裕やで。あと、ぶちかましは体当たりの見切りでOK」

輝夜「よっしゃ!勝つわよ!!」

クロ「なんだかなぁ」

メリー「テレビみたい…」

お仙『いっしょにこっちで世界の虫の動画見よウ』

メリー「嫌!」

お仙『じゃあ、DVDでも見ル?』

メリー「なんの?」

お仙『死霊……』

メリー「やだ!」

福太郎「んー、買い物行って来るわ」

輝夜「は?!こんな天気がいい日に出てかけるき?!」

クロ「天気がいいから出かけるんだろ」

すっきー『雨かと思ったら晴れたっすね。』

福太郎「一緒に出かける?」

輝夜「ゲームしてるわ」

福太郎「ゲーム売っとる店とかも寄るけど」

輝夜「セーブするから待ちなさいよ」

クロ「現金な奴だな…」

メリー「……」

福太郎「テレビ見ててええよ」

メリー「ご主人様ありがとう!」

輝夜「ほら、さっさと行くわよ」

福太郎「はいはい」


~~


輝夜「あのスーパーファミコン持って帰っていい?」

福太郎「持って帰っても電源あるん?あとテレビ」

輝夜「テレビと電気か……」
チラ

福太郎「いや、買えませんよ」

輝夜「ケチー」

福太郎「俺は姫さんと違ってお金持ちではないんですから」

輝夜「私も自分で自由に出来るお金は少ないのよね」

福太郎「そーなん?」

輝夜「えーりんが管理してて。」

福太郎「どなた」

輝夜「私の従者みたいなものよ。」

福太郎「へー」

輝夜「そうだ。今度連れて来るわ。薬とかあげるわよ」

福太郎「薬?」

輝夜「えーりんは薬師なの。その変わりテレビとゲーム機頂戴ね」

福太郎「いやいや」

輝夜「不死になれるわよ?」

福太郎「なりたーないですわ」
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