第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「世の中には……」

悠「あー?」

福太郎「三本脚のリカちゃん人形なるモンがあるらしいな。見つけられたら是非手に入れたいな」

すっきー『三本脚の人形って……』
チラ

メリー「?」

福太郎「メリーちゃんに生えてないんは俺が確認済みです」

メリー「っ///」

ペチペチ!
ペチペチ!
福太郎「サシって叩いたら、けっこう痛いよな」

悠「ちなみに恋も生えてなかったぞ」

恋「っ///」

ドゴッ!
悠「ぬっ!……ふぅ……この小鳥遊悠に同じ蹴りが二度効くとっ」

恋「このっ!」

ドゴッ!
悠「ぐえぇっ!!」

福太郎「膝は痛いな、膝は……ちなみに絵にしたらこんな感じやとおもっとる」

福太郎はサラサラとノートに描いて、それを向けた。『メリーちゃんがスカートをたくしあげて三本目の足(モザイク入り)が真ん中から出ている絵』。

すっきー『なんでモザイクはいってるんスか……』

メリー「私をモデルにしないでちょうだいっ!!」

悠「福ちゃん、それちょうだい。すげーそそられる」

恋「ド変態かっ!」

福太郎「ええよ、はい」

悠「ありがとう。これはいい……うん、かなり良いな」

メリー「きゃー!返して!私がいやだっ!」

ようよう「っていうか、工場の手違いでリカちゃんの頭に男の人形の胴体がくっついたとかいうオチじゃねーの?」

福太郎「それや。」

悠「それだ。」

メリー「下品な話しはやめてちょうだい」

悠「嫌いじゃないだろ?んん?」

恋「人形相手にセクハラすなっ!」

福太郎「せやで、メリーちゃんにセクハラしてええんは俺だけなんやから」

メリー「それもダメっ!!」

悠「じゃあ、共有セクハラ対象のすっきー狙うか」

すっきー『いつの間にやら不名誉な称号がついてるっス?!』

恋「いい加減にせい!」

悠「いい加減じゃない、至って真剣なセクハラだっ!!」

ようよう「清々しいほど意味が分からねぇな」

悠「明日死ぬと分かっていても覚悟があるからセクハラできるんだっ!!」

福太郎「あ、それで思い出した……。ストーンオーシャン編読み終わったけん次の貸してくれる?」

悠「オッケーオッケー、スティールボールランに突入だな。ニョホッホホ、あとでもってくるわ」

福太郎「え、別に今日や無くてもええよ?」

悠「思いたったら吉日というでしょう」

福太郎「こういう場合は、違うンとちゃうかな」

悠「こまけぇこたぁいいんだよ」

福太郎「さよか」

悠「っーわけで取ってくるわ」

恋「あ、コラ、恋を置いてくな」

すっきー『結局、三本脚のリカちゃんは何だったんすかね』

ようよう「ただの話の種だろ」

メリー「……あっ!あの絵回収できてないっ!!!」
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