ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「んー」

お仙『どしタ?』

福太郎「いや、デュラハンな宅配屋さんを見てみたいなぁって思って」

クロ「なんでだよ。」

福太郎「首がないのにトラックの運転できるって……すごいやん?」

クロ「そりゃそうだけど…」

福太郎「気になるわぁ」

メリー「ご主人様ってときどき変なこと気になるよね。」

福太郎「せやろか」

すっきー『たまに変わってると思いますね』

福太郎「すっきーに言われた…」

すっきー『なんなんすかその反応は!!』

福太郎「いや、気にせんでええよ」

すっきー『超気になるんスけど…』

こんこん!

福太郎「はいはい?」

りんね「こんにちは」

福太郎「んっ、こらどうも。どないしました?」

りんね「メフィ先生からいいもの貰ったからおすそわけ」

福太郎「ええもん?」

りんね「はい、蟹」

福太郎「おぉっー。大きい蟹ですやん」

りんね「そうなのよ」

福太郎「せやけど……なんで蟹?」

りんね「私もよく分からないのよね。何か騙されたとかいってたけど」

福太郎「なにを騙されたら蟹になるんやろ」

りんね「さぁ……でも、美味しそうなものを貰えたのはラッキーよね。」

福太郎「そらそうやね。」

りんね「私はお鍋が良いと思うの」

福太郎「あぁ、料理してってことですか」

りんね「ひとりで蟹食べてるとね……ただでさえ喋らない空間がより一層静かに……」

福太郎「ええですよ。ほんなら今晩は蟹料理で」

りんね「そうしましょ!」

クロ「なんかりんねがときどき暗黒面をフルに出してくるようになったな」

お仙『なかなか辛い年頃なんだろうナ』

クロ「いや、アイツが年頃ってことないだろ。ヘタしたら三ケタいってるぞきっと」

メリー「クロはいくつなの?」

クロ「年齢でいうなら……数百ってとこかな」

お仙『節分の時三百も食べてなかっただロ!』

クロ「食うわけねーだろ!!」

福太郎「蟹貰ったで」

蟹『……』
デンッ!
メリー「なんで私の前に置くの?!」

福太郎「巨大甲殻生物VSメリーちゃん」

お仙『頑張れ地球防衛軍!』
グッ
蟹『……』
ズズイッ
メリー「生臭いから近づけないで!」

クロ「止めてやれ。っていうか、食べモノで遊ぶな」

福太郎「蟹とか海老って遊ばれる食材ベスト10に入るやろ?」

クロ「いや、知らんけど。っていうか、一位はなんだ?」

福太郎「卵」

クロ「なんで?」

福太郎「叩かれたり、投げられたり、弾かれたり、ぶつけられたりするやん」

クロ「マンガとゲームだろソレ!」

お仙『でも、科学の実験でも使われたりするよナ』

クロ「実権であって遊んではないだろ」