第捌夜『福太郎の不思議な日常』
ーとある山中:滝の側ー
福太郎「晴れてよかったわ」
悠「ホントにな。っか、ここ何気に絶景スポットだな」
福太郎「ホンマにな」
悠「えっ、知っててここに来たんじゃ?」
福太郎「んっ、いや初めてやで」
悠「行き当たりばったりか」
福太郎「そいうこと。釣れとる?」
悠「いや、釣れないな。そっちの調子は?」
福太郎「上々かな」
バッバッ
悠「……福ちゃんの絵の描き方って動きが激しいよな」
福太郎「せやろか」
ぴっぴっ
悠「最終的に岸辺露伴みたいになるのかな」
福太郎「コーヒーでサインを描いたり、空中に絵を描くんは難易度高いな」
悠「御堂福太郎は動かない」
福太郎「グッチのバック、それ自体がスタンド!!」
悠「おっ、Hit!」
バッ!
福太郎「おー、釣れたやん」
悠「ホント。この調子に乗って夕飯分くらいは釣りたいな」
福太郎「生け簀まるまる買い取っても無理ちゃう?」
悠「……全員分っていうか、ゆえがお腹いっぱいになるほどの魚は無理だな。ひとり一匹分くらいで……ぉっ、Hit」
バシャ!
福太郎「んっ、釣れ出したやん」
悠「釣れ出した」
福太郎「俺の絵が完成するんが先か悠が全員分釣るんが先かな」
悠「もちろん……おれだぁぁ!」
ザバッ!
福太郎「ホンマ調子ええな」
悠「ねっ。あれ、福ちゃん。足になんかついてるよ」
福太郎「ん?なんやこれ……蜘蛛の糸?風に乗って飛んできたんかな」
悠「おれの見える限りにはPDF的な巨大蜘蛛は見えないな」
福太郎「福太郎、その蜘蛛の糸やったら俺死んどるし」
悠「難易度INFのマジ蜘蛛最低だな。許せねぇ!」
福太郎「足元の石にでも着けとこか……。あれ、悠も蜘蛛の糸ついとるで」
悠「あ?ホントた。ったく、木にでもなすりつけとけ……って、こんどはつり竿に着いてる……。なんなんだ。もー、コレにでもつけとくか……」
福太郎「野犬の落しもんかなソレ」
悠「熊ではないだろうな。」
福太郎「茂みに落ちとるし人やったりして」
悠「笑えねぇ」
福太郎「はは、さて、そろそろ帰る?」
悠「そだな。なんか蜘蛛の糸に翻弄された気分だが……」
メギッ…
福太郎「ん?なんか変な音せんかった?」
悠「そういえば……」
次の瞬間、大木が根っこごと何かに引っ張られたように引っこ抜けて滝つぼへと引きづり込まれた。
福太郎「えっ…?」
『ふふふっ……賢い……賢い…』
悠「なんだ?」
女の笑い声が聞えたあと、今度は地面に埋まっていた石が引っ張られるように滝つぼへと飛んでいった。
福太郎「これはもしかして……妖怪の仕業?」
悠「蜘蛛の糸……絡新婦(じょろうぐも)か?」
福太郎「たしか、日本各地に伝わる、数百年生きた蜘蛛が女性に化けられるようになった妖怪。主に水辺に現れ、近寄った人間を糸で引きずりこみ食い殺す蜘蛛妖怪やっけ」
悠「それだ」
福太郎「さっきの蜘蛛の糸がアレやったんか……ん?てことは木と石で、つぎは……」
犬の落し物らしきアレが勢いよく飛んでいく。
『ん?なんだこの土……臭い?いやあぁぁぁあ!ウ○コ!!きゃああぁぁ!口にぃぃぃぃ!!』
悠「……帰ろっか」
福太郎「……せやね。」
福太郎「晴れてよかったわ」
悠「ホントにな。っか、ここ何気に絶景スポットだな」
福太郎「ホンマにな」
悠「えっ、知っててここに来たんじゃ?」
福太郎「んっ、いや初めてやで」
悠「行き当たりばったりか」
福太郎「そいうこと。釣れとる?」
悠「いや、釣れないな。そっちの調子は?」
福太郎「上々かな」
バッバッ
悠「……福ちゃんの絵の描き方って動きが激しいよな」
福太郎「せやろか」
ぴっぴっ
悠「最終的に岸辺露伴みたいになるのかな」
福太郎「コーヒーでサインを描いたり、空中に絵を描くんは難易度高いな」
悠「御堂福太郎は動かない」
福太郎「グッチのバック、それ自体がスタンド!!」
悠「おっ、Hit!」
バッ!
福太郎「おー、釣れたやん」
悠「ホント。この調子に乗って夕飯分くらいは釣りたいな」
福太郎「生け簀まるまる買い取っても無理ちゃう?」
悠「……全員分っていうか、ゆえがお腹いっぱいになるほどの魚は無理だな。ひとり一匹分くらいで……ぉっ、Hit」
バシャ!
福太郎「んっ、釣れ出したやん」
悠「釣れ出した」
福太郎「俺の絵が完成するんが先か悠が全員分釣るんが先かな」
悠「もちろん……おれだぁぁ!」
ザバッ!
福太郎「ホンマ調子ええな」
悠「ねっ。あれ、福ちゃん。足になんかついてるよ」
福太郎「ん?なんやこれ……蜘蛛の糸?風に乗って飛んできたんかな」
悠「おれの見える限りにはPDF的な巨大蜘蛛は見えないな」
福太郎「福太郎、その蜘蛛の糸やったら俺死んどるし」
悠「難易度INFのマジ蜘蛛最低だな。許せねぇ!」
福太郎「足元の石にでも着けとこか……。あれ、悠も蜘蛛の糸ついとるで」
悠「あ?ホントた。ったく、木にでもなすりつけとけ……って、こんどはつり竿に着いてる……。なんなんだ。もー、コレにでもつけとくか……」
福太郎「野犬の落しもんかなソレ」
悠「熊ではないだろうな。」
福太郎「茂みに落ちとるし人やったりして」
悠「笑えねぇ」
福太郎「はは、さて、そろそろ帰る?」
悠「そだな。なんか蜘蛛の糸に翻弄された気分だが……」
メギッ…
福太郎「ん?なんか変な音せんかった?」
悠「そういえば……」
次の瞬間、大木が根っこごと何かに引っ張られたように引っこ抜けて滝つぼへと引きづり込まれた。
福太郎「えっ…?」
『ふふふっ……賢い……賢い…』
悠「なんだ?」
女の笑い声が聞えたあと、今度は地面に埋まっていた石が引っ張られるように滝つぼへと飛んでいった。
福太郎「これはもしかして……妖怪の仕業?」
悠「蜘蛛の糸……絡新婦(じょろうぐも)か?」
福太郎「たしか、日本各地に伝わる、数百年生きた蜘蛛が女性に化けられるようになった妖怪。主に水辺に現れ、近寄った人間を糸で引きずりこみ食い殺す蜘蛛妖怪やっけ」
悠「それだ」
福太郎「さっきの蜘蛛の糸がアレやったんか……ん?てことは木と石で、つぎは……」
犬の落し物らしきアレが勢いよく飛んでいく。
『ん?なんだこの土……臭い?いやあぁぁぁあ!ウ○コ!!きゃああぁぁ!口にぃぃぃぃ!!』
悠「……帰ろっか」
福太郎「……せやね。」