第捌夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「福ちゃん……寒いの……温めて……」

福太郎「オッケー。いくで?」
カチチッ、ブオォォォ!
悠「か、乾燥するー!」

クロ「ドライヤーで遊んでんじゃねーよ」

福太郎「熱風でるし」
ブオォォォ!
悠「アババババ」
バッサバッサ

恋「髪が舞っておぞましいことになっとるぞ」

悠「クリリンのことかー!」

恋「なんの話しじゃ…」

福太郎「靡きはするけど怒髪天で塊りはせんな」

悠「おれ、サイヤ人じゃないしな」

お仙『ナメック星人ダ!』

悠「緑でもないし触角ないでしょ!」

クロ「でも、どうせ血は紫なんだろ」

悠「赤い血が流れてるよ!!」

福太郎「ホンマに?」

悠「うん。それだけは何度も見てきてるから。あ、骨とかもちゃんとあるよ。一回引っこ抜かれた時みたから」

クロ「どんな状況だよ」

悠「いきなり腹に手を突っこまれてゴリッと肋骨を抜きとられた。痛っていうかもう何かヤバい音とかがしたわ」

福太郎「バイオレンスやな」

クロ「そういうレベルじゃねーよ!!」

恋「まったく何を考えとるか分からんわ」

悠「それはおれの台詞だよ。殴る蹴るならともかく素手で骨抜きとるとか何考えてるんだか…」

福太郎「よう生きとるよね。」

悠「もしかしたら死んでるのかもしれない」

お仙『ナカーマ?』

悠「キョンシーか……ゾンビは腐敗しそうだからキョンシーのがいいかな」

お仙『生きてるほうがいいに決まってんだロ!』

悠「す、すんません」

福太郎「怒られたね。」

悠「怒られちゃったわー。」

お仙『プンプン!』

クロ「うぜぇ」

メリー「そう?可愛いと思うけど」

悠「怒らせちゃったわ~。どうしようか?」

恋「なんで恋に聞く」

悠「お前もよく怒ってるからどうすればいいか聞くにはちょうどいいかなって思って」

恋「自分の発言が原因だとわかっとるか?」

悠「……え?」

恋「あ?」

悠「なぁ、福ちゃん」

福太郎「どした?」

悠「自宅に住んでる座敷童子っぽい娘に「え?」っていったら「あ?」って言われたんだけどどう思う?」

福太郎「んー、ツーカーの仲いうし、んーあーの仲ってことで」

クロ「意味分かんねーよ」

悠「そういけ福ちゃんはクロ達にマジギレされたりしないの?」

福太郎「されへんかなぁ。まぁへたに怒らせたら俺なんてグチャってされるやん?戦闘能力蛞蝓程度やし」

クロ「やらねーよ」

メリー「しないよねー」

お仙『ネー』

悠「メリーちゃんは前科あるけどな。呪いつつ刃物持って襲いかかって来たっていう」

メリー「昔のことでしょ!!」

福太郎「誰でも一度は通る道やんな」

クロ「どんな道だよ」

福太郎「中二病的な」

悠「おれも中二病だけど?」

恋「お前の病気はもっと別のものじゃろ」

悠「うるせぇ!ぱんつ穿け!」

恋「う、うるさいわっ///!」

福太郎「ナチュラルにセクハラするなぁ」
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