第捌夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「悠って焼き物できる?」

悠「できるけど?」

福太郎「この人形神を砕いて土に戻して焼きなおそか」

人形神『待テ待テ。他のデたのむ、他のデたのむ!現代社会で商業ルートに乗っかってルものデ頼む、マジ頼む!』

悠「ロマンの欠片もないな……」

福太郎「せやねー」

クロ「もういいんじゃねーの?」

悠「いやいや、ここまで来たらなんかさせないとダメだろ。」

福太郎「仏の顔も三度までやけどね。」

悠「次無理だったらナイアガラバスターで粉々になってもらう」

福太郎「うーん、買えるモンかぁ……なんかあったかなぁ」

お仙『PS3&4』

クロ「それだったら4だけでいいだろ」

福太郎「んー、でもそれはそのうち自力で手にいりられるゃん。どうせやったら自力では手に入らなそうなもん。」

お仙『大理石でできた私の棺』

クロ「置く場所がねーよ!」

お仙『じゃあ、まずは棺をおける場所かラ』

メリー「じゃあ、ここを大きくしてもらう?」

福太郎「管理人さんに色んな意味で説明でけんて、ソレ」

お仙『クロはなにかないのカ?』

クロ「ねーな」

福太郎「意外やな。」

クロ「どういう意味だ」

悠「あっ」

恋「なんじゃ?」

悠「んー、これなら大丈夫かな。一応値も付くはずだし」

お仙『なんダ?』

悠「ディ○ニーランドにあるミ○キー○ウスのキグルミあるだろ?あれが欲しい。一度きてみたかったんだよな。○ナルド○ックでもいいぞ。あれだってランドがどこかの業者に注文しているものだろうし、いけるだろ?」

人形神『…………』

福太郎「おーい?」

人形神『…………諸事情ニより実現不可能ダ!HAHAHA』

悠「……」

福太郎「……」

恋「……」

お仙『……』

クロ「……」




ー池袋:川べりー

悠「ふんっ!」

人形神『うわぁぁぁー!』
ボチャン!

福太郎「結局川に流すことになったな」

悠「少々持ったいない気もするなぁ……ゆえのおやつ製造機にしてもよかったかも」

恋「人形神はな、悠。決して善きものではない、忌まわしき呪物じゃ。使ったものは欲望に飲み込まれた代償として死ぬときは苦しみ抜いて死に、らには地獄に落ちるという……これでよかったのじゃよ。」

悠「そういうものか」

福太郎「んっ、まぁ、物欲にまみれた人生もどうかとは思うし、あのまま流れて海の藻屑になるならそれでええんとちゃうかな。」

悠「あー……なんかツマンナイ落ちだったなぁ」

福太郎「せやねー。」

恋「何事もないのが一番ということじゃ」


~~


メフィスト「おや?これは珍シい。」
ひょい
人形神『……ア』

メフィスト「ほほう、呪術がかかっていマースね。ふふん、私のコレクションに加えマシょう!」

ピー「また変なもの拾って~」

メフィスト「ンフフ。いいんデスよ~。」
39/100ページ
スキ