ｰ池袋界隈ｰ

クロ「……」

お仙『……』

ピー「♪～」

クロ「あのさ…」

ピー「はい～?」

クロ「もう買い物終わって帰るんだけど」

ピー「そうですか～。」

お仙『帰らないのカ?』

ピー「せっかくなのでお邪魔します」

クロ「お邪魔しますって」

ピー「ありがとう」

クロ「まだ許可出してねーよ!」

お仙『諦めよウ』

ピー「物分かりがいい人は好きですわ～」

クロ「……」



ｰ福太郎の部屋ｰ

クロ「ただいま…」

お仙『ただいマー』

ピー「ただいま戻りましたわ～」

福太郎「はい、おかえり……あら、メイドさんやん」

ピー「初めまして私ピーと申します～。しがないメイドでございますわよ～」

福太郎「どうも、御堂福太郎言います」

ピー「えぇ～。お話しはよく窺っておりますわ～」

福太郎「俺の話し?」

ピー「はい～。メフィスト様から～」

福太郎「んー、メフィストさんのメイドさんなん?」

ピー「そうですわぁ～」

クロ「さっきちょっと会ってな、それで何故かメイドがついてきた」

福太郎「んー……まぁええんちゃう」

クロ「軽いな…」

福太郎「別に悪さしに来たんちゃうし」

ピー「悪さなんてしませんわ～」

福太郎「ところでピーさんって妖怪?」

ピー「小悪魔でいわ～」

福太郎「へー、小悪魔ってことは悪魔なんやな」

ピー「驚かないのですね～」

福太郎「んっ、メフィストさんが悪魔やし」

クロ「そういう問題か」

メリー「小悪魔っていう割には大きいね」

ピー「うふふ～」

クロ「それは……」

ピー「これは人工有機ボディなんですわ～……本体はあ～げぼっ!」

メリー「!?」

ピー「「うふふ～こっちが本当の私なの～」」

福太郎「ほー」

クロ「もっと反応しろよ!」

福太郎「んっ、驚いとるよ。ロボットみたいな感じなんやな。」

クロ「いや、そうじゃなくて……」

ピー「よいしょっと……ふぅ。やっぱり生身が一番だわ」

メイドボディ【……】

お仙『脱ぎ捨てられた身体がそのまま停止している』

ピー「邪魔にならないところに置いといてください～」
パタパタ

福太郎「おー、飛翔でけるんや」

ピー「小悪魔ですから～」

メリー「羽根がかわいい!」

ピー「ふふ～ありがとうございます～」

お仙『これ見た目以上に軽いナ』
ひょい
メイドボディ【……】

クロ「隅にそっと置いとけよ」

福太郎「1/1リアルドールやなまるで…」