第捌夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「ただいま」

クロ「おかえり。どうだった?」

福太郎「ん、適当に買ってきたよ」

諏訪子「蛙型チョコ」

クロ「えぇ……」

諏訪子「そのえぇってなによ。ええって」

クロ「いや……」

お仙『それよりお客が来てるゾ』

福太郎「ん?」

由乃「こんばんわ」

福太郎「あら、由乃さん」

諏訪子「こんばんわ!」

由乃「はい、こんばん……わ?」

諏訪子「諏訪子よ」

由乃「諏訪子ちゃんですか。由乃です。あなたは何の妖怪さんかな」

諏訪子「神です」

由乃「紙の妖怪?」

福太郎「神さん、ゴッドの方です」

由乃「あぁ、神様……えぇっ?!」

諏訪子「私が神様です」

福太郎「祟神らしいですけどね」

諏訪子「お前も呪ってやろうかー」

お仙『威厳とかないナ』

福太郎「ロリ神とかのがええんちゃう?信仰とかきっとあつまるで」

諏訪子「ロクでもない信仰しか集まらないよねそれ」

福太郎「こってりはしとるかもしれんで」

諏訪子「ノーサンキュー」

由乃「ええと……」

福太郎「彼女のことは気にせんといてくだい。毒とかは吐かんので」

諏訪子「私をなんだと思ってんの!」

由乃「はぁ……ええと、ちょっとお仕事のことで相談に来たんですけど」

福太郎「んっ、ええですよ。ちょっと話しするんですわすわさんはクロらと遊んどいて」

諏訪子「ストリートファイターやろう」

クロ「昨日散々フルボッコにされたんですけど…」

お仙『諏訪子やたらゲーム上手いもんナ』

諏訪子「暇つぶしには最高だからね。ゲームって」

お仙『じゃあ、トランプやろーゼ』

諏訪子「ゲームっちゃゲームだけどさ」

クロ「お前トランプ好きだな」

お仙『私、ポーカーフェイスだし』

クロ「顔の筋肉が死後硬直してるだけだろ」

お仙『コレが本当のデスマスク』

クロ「うっせーよ」

福太郎「ふんふん。なるほど」

由乃「まだ先になると思いますけど良かったら福太郎さんのところで……」

福太郎「ええですよ」

由乃「お返事早いですね」

福太郎「最近は随分ひまなんでバイトでもしょーかと考えとったんでお仕事あるんなら全然やります」

由乃「福太郎さんは立派ですね」

福太郎「そーかなぁ。」

由乃「私もサポート係として鼻が高いぐらいですもん。それじゃあ、私書類とか手続きをまとめるんで今回はこのくらいで失礼します」

福太郎「んっ、ごくろうさんです」

諏訪子「フルハウス」

クロ「ババ抜きしてたんじゃなかったっけ?」

お仙『これが暇を持て余した神々の遊びカ』

クロ「だから、うっさいよ」
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