第捌夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「んー……なんや最近すっかり夜型になってしもたなぁ」

クロ「そういやそうだな。」

お仙『深夜に見る映画ってB級でも面白い不思議があるよネ』

福太郎「あるなぁ。とりあえず最後まで見てしまう的な」

クロ「今現在がそれだよな……。っか、これなんて映画だ?」

福太郎「図鑑に載ってない虫。、随所に散りばめ られた下ネタやダジャレを中心としたギャグ表現、独特の色彩センスと大量の美術小道具がええよね」

クロ「詳しいな…」

福太郎「何回か見たことあるんよ」

お仙『ホラー映画以外も見るんだナ』

福太郎「え、俺ってそんなホラー映画みとる感ある?」

クロ「いや……むしろ、ロードショウ以外でホラー見てるの見たことない」

お仙『雰囲気でいっただけダ』

クロ「なんじゃそりゃ……」

福太郎「ホラーなー。何かもうホラーのスプラッタとかは見んでもええかなぁーっておもっとる」

クロ「それはまぁ……仕方ないな。リアルスプラッタが隣の部屋にいるし」

お仙『でも、最近は木っ端微塵にならないよネ』

福太郎「そうそうなられても困るしな」

ポスン!

クロ「なんにしても平和が一番だ」

お仙『そうだなァ。バイオハザードとか起きたらハラハラだもんナ。』

クロ「どんな例えだよ」

帽子の少女「でも、刺激が無いとやっぱりつまらないよね。」

福太郎「んー、まぁ刺激の度合いによるよなぁ」

クロ「……え?」

お仙『ン?』

帽子の少女「ケロ?」

福太郎「えーと、どちらさま?」

諏訪子「洩矢諏訪子。神様だよ。」

福太郎「あらまぁ、神様がいらっしゃった」

お仙『注連縄を持てーイ』

クロ「反応が各自おかしい」

諏訪子「あははっ、早苗がいってた通り面白い人たちだね。」

福太郎「んっ、早苗ちゃんの関係者」

諏訪子「そんなところかな。」

福太郎「ほー……ところでそのユニークな帽子は生きとるん?」

諏訪子「ううん。生きてはないよ」
諏訪子帽子【……】
ギョロ

クロ「今目が動いたんですけど」

諏訪子「気のせい、気のせい」

クロ「いやいや」

福太郎「それでなんで神様が?」

諏訪子「暇だったからきちゃった」

福太郎「フリーダムやな」

諏訪子「土着神だからね」

クロ「土着神なら自由にしてちゃダメでしょ…」

お仙『どうしタ。クロ、喋り方が変だゾ』

クロ「いや、何て言うか私の中でこのひと(神)には逆らうなって警報が……」

諏訪子「そんな畏まらなくていいよ。幻想郷だとフツーに暴言とかも吐かれるし。」

福太郎「神でも?」

諏訪子「神でも」

福太郎「神も大変なんゃね。」

諏訪子「大変なのよ。闇雲に祟るわけにもいかないしさぁ」

福太郎「祟れるん?」

諏訪子「祟り神なんて呼ばれてたこともあったし。」

福太郎「わーぉ」
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