第七夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「悠くーんでーす」

福太郎「はーい」

悠「はーい!」

クロ「なんだこのウザいテンション」

悠「そんなこと言っちゃやーよ」

クロ「チッ」

悠「はい、これ先日はうちの座敷っ娘が迷惑かけたね。」
スッ
福太郎「わざわざドーモ。これなに?」

悠「東京名物東京バナナ」

クロ「なんで東京名物なんだよ…」

悠「東京に住んどるからじゃい!」

クロ「うぜぇ」

福太郎「まぁ、ええやん。俺これ好きやし」

メリー「私もこれ好きー」

お仙『私もダー』

クロ「お前は食えたらなんでも良いんだろ」

お仙『野菜よりは肉がいイ』

悠「ワイルドだな」

福太郎「肉食ガールなんよ」

お仙『クロもだ』

クロ「うるせぇよ」

福太郎「ほんでアレからどう?」

悠「あぁ、どうも納得できない感じだったから、知り合いに似顔絵描かせてとりあえずは納得させた」

福太郎「写真とかに写ったら一番ええのになぁ」

悠「リアル心霊写真」

福太郎「確かに。んっ、そういえば……すっきーも写真とか写らんのかな?」

悠「試しに撮ってみたらいいんじゃね?」

福太郎「せやな、すっきー」

すっきー『はーい?』

福太郎「はい、チーズ。」
パシャ!

悠「フェイタルフラッシュ」

福太郎「それ、幽霊が消滅するやつや。」

すっきー『なんなんすかいきなり…』

福太郎「いや、幽霊の写真撮れるかなーって」

悠「どれどれ……うわぉ」

福太郎「うわぁ……めっちゃオドロオドロしいんがうつっとる」

クロ「どれ……うっわ。心霊写真っていうレベルじゃないな」

メリー「うわぁ……怖い」

お仙『これがすっきーの正体……』

悠「マジで?!」

すっきー『ちがいますー!』

福太郎「なんでこんな怖い感じになっとるんやろ」

クロ「心霊写真っていうのはそんな感じに写るんだろ。多分」

すっきー『すっごいイヤっすね』

悠「なぁ、すっきーってホントこんな感じなのか?」

福太郎「いや、もっとちゃんとしてキレーやで。この写真にうつっとるんよりかは」

すっきー『それより綺麗っていわれても何か喜べないっす…』

メリー「こっちのすっきーなんかドロドロだもんね。」

悠「よかったー。そんな化物の尻とか撫でてたと思うとぞっとする」
さわさわ
すっきー『ぎゃーー///!』

クロ「言いながら的確に尻なでてやがる…」

福太郎「相変わらずの正確さ」

メリー「絶対見えてるでしょ?」

悠「見えてないし、何も感じないのが辛いところだ…」

すっきー『辛いならやめてくださいッす!』

お仙『しかし、聞こえなイ』
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